レビュー
» 2015年02月17日 12時23分 UPDATE

Android版「HF Player」はどこまで“使える”か?――6台のスマホと4台のポタアンでハイレゾ再生を徹底チェック (1/4)

オンキヨー「HF Player」のAndroid版が正式版になった。Android端末でハイレゾを楽しみたいユーザーには注目のリリースといえるが、多彩なハードウェアが存在するAndroid版は、iOS版ほど簡単な状況ではない。手持ちのスマホとポタアンを総動員してチェックした。

[坪山博貴,ITmedia]

 ハイレゾ音源に対応する音楽再生アプリ、オンキヨー「HF Player」のAndroid版が正式版(Ver.1.0)になった。機能面ではiOS版のVer.2.0相当となり、本来の姿であるハイレゾクオリティーでの再生が可能になるなど、Android端末でハイレゾを楽しみたいユーザーには注目の正式版リリースだ。

ts_hfp01.jpgts_hfp02.jpg 正式版となったAndroid版「HF Player」。96KHzのFLACファイルを96KHzのまま再生できていることが分かる。ユーザーインタフェースのデザインはβ版から変わっていない(左)。こちらはiOS版。Android版とは「リピート」「シャッフル」ボタンが常時表示ではない点など細かな違いはあるが、基本デザインは共通(右)。(c)水薙竜・講談社/ウィッチクラフトワークス製作委員会

 「HF Player」は従来からiOS版とAndroid版が提供されており、WAVやFLACといったファイルフォーマットのハイレゾ音源の再生をサポートしていた。一方でAndroid版は2月4日までβ版の位置付けで、再生時にはCD品質へのダウンサンプリングとなり、USBオーディオデバイス(外付けDAC内蔵アンプなどでの再生)も未サポートと、ハイレゾ音源をスマホで再生することはできても本来のクオリティーではなかった。

 正式版となったVer.1.0では、独自のUSBオーディオクラスドライバによるUSBオーディオデバイス接続をサポートし、ハイレゾ音源のハイレゾ再生にも対応した。AndroidではOSとして4.1(Jelly Bean)からAndroidデバイスベンダーの実装でUSBオーディオクラスドライバのサポートが可能となっており、5.0(Lolipop)ではドライバが標準装備されているが、これは44.1KHz/16bit出力に止まる。つまり現時点においてAndroidデバイスのUSBオーディオデバイス接続でハイレゾ再生を実現するには対応ドライバが必須で、「HF Player」正式版は対応ドライバ(Onkyo USB HF Driver)をアプリに内包することでハイレゾ再生を実現している。なお同様の仕組みを持つハイレゾ対応音楽再生アプリとしては「USB AudioPlayer Pro」がよく知られている。

 「HF Player」の正式版はバージョン1.0だが、機能的にはiOS版の2.0とほぼ同等で、画面デザインもiOS版に準じたもの。操作性もほぼ同等だ。MP3/AAC/FLAC/WAV/DSFなど幅広いファイルフォーマットの再生をサポートし、β版同様アプリ本体は無償提供される。合わせて「HF Playerアプリのアンロックアプリ」(1000円)を購入すると、USBオーディオ接続でのハイレゾ再生、アップサンプリング機能やリアルタイムDSD変換出力機能などが利用できるようになる。

6台のスマートフォン、4台のハイレゾ対応ポータブルアンプでハイレゾ再生をチェック

 正式版の登場で、やはり気になるのはどのAndroidデバイス、どのUSBオーディオデバイスで正常に利用できるかという点だ。AndroidデバイスはiOSデバイスと異なり、さまざまなメーカーから多くの製品が販売されている。また、USBオーディオデバイス側ではAndroid側のUSBオーディオのサポート状態もあり、公式サポートを避けている製品は多い。そこでまずは筆者の手元にある6台のAndroidデバイスと4台のハイレゾ対応ポタアンでその動作を確認してみた。ハイレゾ再生は192KHz/24bitのFLACファイルの再生が、ダウンサンプリングを含み正常に行えることを基準にしている。

 検証用のAndroidデバイスは下記の6製品を使用した。いずれも「HF Player」の動作条件であるAndroid 4.1以降を搭載した端末だ。

ts_hfp03.jpg 評価に用いた6台のスマートフォンとAndroid Watchの「LG-W100」。結果としてドコモ端末を準備できなかったのは申し訳ない

製品名 OSのバージョン 発売日
Nexus 5 5.0.1 2013年11月
ISAI FL LGL24 4.4.2 2014年7月
AQUOS PHONE Xx mini 303SH 4.2.2 2014年2月
STREAM X GL07S 4.1.2 2013年3月
ARROWS S EM01F 4.1.2 2013年8月
ARROWS ef FJL21 4.1.2 2012年11月

 評価機は、海外ベンダーが3ベンダー3機種、国内ベンダーが2ベンダー3機種、発売日のズレが最大1年8カ月とそれなりにバラエティーに富んでいる。なお、「ARROWS ef FJL21」のみ発売時のOSは4.0.4であり、OSアップデートにより「HF Player」の動作条件を満たした端末ということになる。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.