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» 2015年05月13日 14時56分 UPDATE

HDR対応も予告:ソニー、Android TVを採用したブラビア新ラインアップを発表 (1/2)

ソニーが液晶テレビ“ブラビア”の2015年モデルを発表した。Android TVプラットフォームの採用に加え、新しい映像プロセッサー「X1」やハイレゾ対応スピーカーなど話題の多い製品になっている。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニーは5月13日、液晶テレビ“ブラビア”の新製品12機種を発表した。4Kテレビは43V型から75V型までの3シリーズ7機種で、今年1月の「2015 International CES」で公開された新しい映像プロセッサー「X1」やAndroid TVプラットフォームの採用、ハイレゾ対応スピーカーの搭載など話題の多い製品になった。

ts_braviakj09.jpgts_braviakj10.jpg 75V型の「KJ-75X9400C」(左)と65V型「KJ-65X8500C」(右)。外観デザインは、同時にリリースされたホームシアターシステムと同じ「ピュアジオメトリー」コンセプトに基づき、丸や三角、四角といった基本的な形状で構成されている。「あらゆる部屋に溶け込むことを目指した」という

 基本的にはCESで発表された北米向け製品の機能を踏襲しているが、日本向けの4Kテレビには、2つの4K専門チャンネルを提供している「スカパー!プレミアムサービス」に対応する124/128度CSに対応するチューナーを標準搭載。パラボラアンテナは別途必要となるが、従来より手軽に4K放送を視聴できるようになった。また4K配信を行う各動画配信サービスもサポート。「Netflix」はサービスが開始される秋に、「ひかりTV 4K」および「アクトビラ4K」は年内に対応する予定だ。

 注目のAndroid TVは、米Googleが開発したネットワーク対応テレビ向けのプラットフォーム。ブラビア2015年モデルでは4Kテレビ全モデル、および2Kのプレミアムモデル「W870シリーズ」に採用している。

 ソニーでは、Android TV採用の理由を3つ挙げる。まず、Android TVでは検索機能と音声認識機能を使って放送/ネット動画をまたいだ横断的なコンテンツ検索が行えること。Android TV搭載モデルにはマイク付きのタッチパッドリモコンが付属しており、「テレビを見ていて気になるタレントを見つけたりしたとき、声で関連動画を探せる。また『ほかにもっと面白いものはないか?』と思ったときも裏番組や動画のチェックが簡単だ」(同社)。なお、音声検索でネット動画のコンテンツを表示させるにはアプリ側の対応も必要だが、すでに「Hulu」など一部アプリでは利用できるという。

 2つめは、「Google Cast」を使ってスマートフォンで見ている動画を大画面テレビに表示させるといった連携機能も実現したこと。Android端末はもちろん、iOSデバイスでも利用できる。そして3つめは、アプリ開発が容易なこと。「アプリのジャンルや数はどんどん増えていく。Android TVは、テレビの“進化”をうたっていけるプラットフォームだ」(同社)。

X1の役割とHDR対応

 「X1」は、ソニーが独自開発した4K表示のためのLSIだ。超解像エンジンの「X-Reality PRO」、色域を拡大する「TRILUMINOS DISPLAY」、輝度ピークを向上させる「X-tended Dynamic Range」といった各機能を統括する「いわば司令塔のような役割を持つ」(同社)という。

ts_03cessony04.jpg 各機能を統括する司令塔になる「4KプロセッサーX1」

 一口に4K映像といってもネット配信の映像は約10M〜30Mbps、放送なら30Mbps前後、4Kカムコーダーなどの撮影動画では約60M〜100Mbpsなど、情報量には大きな差がある。X1は入力信号のビットレートなどを分析して結果を各ブロックに伝達、それぞれブロックがビットレートに合わせた映像処理を行う仕組みになっている。

 また2015年モデルでは、それぞれの映像処理回路も進化した。例えば、データベース型超解像処理を行う「X-Reality PRO」は4K映像用のデータベースを大幅拡充したほか、より線の細かい描写が可能になりアップコンバート時の精細感が向上、また強力なノイズリダクションも追加している。「TRILUMINOS DISPLAY」では、これまでピーク以外は色域を広げられなかったが、今回から画面全体を広色域化できるようになった。さらに「X-tended Dynamic Range」では、部分駆動のアルゴリズムを一新。「X1」と組みあわせ、新製品の「X8500シリーズ」のようにLEDバックライトの部分駆動を行わない機種でもコントラストが改善されるという。

 HDRコンテンツの再生にも対応する。5月11日に規格策定が完了した次世代Blu-ray Disc「Ultra HD Blu-ray」をはじめ、ネット動画配信の「Netflix」「ひかりTV」などはHDR(ハイダイナックレンジ)対応コンテンツ提供を計画している。そこでソニーでは、「X9400C/X9300C」に搭載している輝度向上させる技術「X-tended Dynamic Range」(XDR)を活用。ソフトウェアアップデートでHDRコンテンツの再生にも対応する計画だ。

ハイレゾに対応したスピーカー

ts_braviakj05.jpg 「X9400C/X9300C」は、ハイレゾ対応の本格的なスピーカーを搭載。ツィーターは4万Hzまで出せるという

 4K上位モデルの「X9400C/X9300C」は、画面に両サイドに磁性流体スピーカーを使った本格的なスピーカーを搭載しているが、今年はついにハイレゾ対応を果たした。

 まず内蔵DACを従来の48kHz/16bitから96kHz/24bitにアップグレード。テレビのスピーカーを使い、ネットワークやUSBメモリーを介してWAVやFLACのハイレゾ音源ファイルも再生できるようになる。またウォークマンなどでおなじみの「DSEE HX」も搭載。CD音源やMP3などの圧縮音源もハイレゾ相当の最大192kHz/24bitにアップスケーリング&ビット拡張が行える。

ts_braviakj07.jpg ハイレゾロゴ付き

 スピーカーユニットでは、これまでウーファーのみだった磁性流体スピーカーをサブウーファーにも拡大。より引き締まった低音を実現したという。またウーファーには背面バスレフポートを追加し、中低音をより聞き取りやすくした。さらに「昨年はツィーターとウーファーを同じアンプで駆動していたが、今年は個別のアンプで動かす。トータルパワーも65ワットから90ワットへ向上している」(同社)。

ts_braviakj08.jpg 背面のバスレフポート

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