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ボーズ初のNFC対応にデザインも一新! 「SoundLink」のアラウンドイヤーヘッドフォン“第2弾”を聴くワイヤレスで行こう!(1/2 ページ)

» 2015年10月13日 16時34分 公開
[山本敦ITmedia]

 ポータブルオーディオの進化は、ハイレゾ人気の拡大によって“高音質”の方向へと向かうだけでなく、スマートフォンによる音楽リスニングが普及したことによる「利便性」の方向にも加速している。最新のスマートフォンやオーディオ機器が軒並み近距離無線通信技術のNFCに対応してきたことから、いま多くのBluetooth対応ヘッドフォン/イヤフォンが主にペアリングを簡略化するためのテクノロジーとしてこれを採用しつつある。そしてボーズもいよいよ、初めてのNFC対応のワイヤレスヘッドフォンとなる「SoundLink around-ear wireless headphones II」を発売した。

ボーズのアラウンドイヤータイプのワイヤレスヘッドフォンがリニューアル。NFC対応も実現した「SoundLink around-ear wireless headphones II」

ボーズ独自の音響技術を満載した、初のNFC対応ワイヤレスヘッドフォン

 本機はボーズ初のBluetoothワイヤレスヘッドフォンである「SoundLink around-ear Bluetooth headphones」の最新モデルであり、“SoundLinkシリーズ”としては他にもオンイヤータイプの「SoundLink on-ear Bluetooth headphones」がある。初代のアラウンドイヤータイプに比べると、より軽快で洗練されたデザインにブラッシュアップされたといえる。ゆったりと耳を覆う心地良い装着感はノイズキャンセリングヘッドフォン「QuietComfort 25」の高い完成度に肩を並べる。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色。ブラックはイヤーカップの外周にネイビーブルーをワンポイントとして配置したエレガントなルックスだ。ホワイトはイヤーパッドとヘッドバンドのパッド部分にベージュをあしらった。

イヤーカップの内側にヘッドフォンのL/Rを記載

 NFCのタッチポイントは右側のイヤーカップの中にある。ヘッドフォンの電源をオンにして、NFC対応のスマートフォンなどペアリングしたい機器の方もNFCをオンにして近づけると、すぐにペアリングがはじまる。SoundLinkシリーズのオンイヤーヘッドフォンにも搭載されていた音声ガイド機能の「ボイス・プロンプト」は本機にも引き継がれている。もともとBluetoothペアリングはとても簡単にできるのだが、本機の場合はこれにNFC対応が加わって鬼に金棒。ペアリングについてはボイス・プロンプトのナビゲーションを聞く暇がないほど、あっという間にペアリングが完了する。

右側のイヤーカップにNFC対応機器を近づけるとペアリングが始まる

ヘッドフォンリスニングを快適にする技術

 Bluetoothのオーディオコーデックは標準的なSBCまでをサポート。高音質コーデックのaptXやAACにも対応することが次の課題といえるかもしれないが、ボーズが長年に渡って培ってきた音づくりの技術により、その差を感じさせない上質なサウンドに仕上がっている。イヤーカップには製品ごとに位置やサイズを最適化したポートを設けて、低音再生能力を強化する「TriPortテクノロジー」を採用。ヘッドフォンリスニングに最適な音の力強さや明瞭度を獲得するための「アクティブ・イコライザー」がアウトドアでのリスニングに快適さをもたらす。再生音量のレベルに応じて周波数特性を自動で最適な値に調整する「ボリューム・オプティマイズド・イコライザー」も同社のならではの技術だ。

 またスマホと組み合わせた時のハンズフリー通話に対応するヘッドフォンとして、通話音声の品質アップも追求した。着信時には受話音量を周囲の環境に応じて自動で調整する「アダプティブ・オーディオ・アジャストメント・テクノロジー」を採用。イヤーカップの表側に2基のマイクユニットを設けて、集音した音を解析してノイズ成分だけを低減することでクリアな音声を再現する技術が「アドバンスド・2マイクロフォン・システム」だ。

 スマートフォンやオーディオプレイヤーなどBluetooth機器のペアリング情報は最大8台まで登録できるほか、2台まで同時に接続もできるので、オーディオプレイヤーで音楽を再生中にスマホへの着信に応答することが可能になる。

内蔵バッテリーの充電はmicroUSBケーブルで行える。電池切れの際には有線リスニングも可能だ

 本体内蔵のバッテリーは約3時間の充電で最大15時間のワイヤレス再生に対応している。スマホなど他のポータブル電子機器の充電に使うmicroUSBケーブルをシェアして使えるので、例えば旅行の時には携帯する荷物を必要最低限まで絞れるのがいい。万一バッテリー切れの際にはケーブル接続に切り替えられるところもオンイヤーモデルと同じだ。付属のソフトケースは内側にポケットもあるので、ケーブルなどアクセサリーを収納して持ち歩ける。

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