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何もしなくても掃除した気分になれる――ダイソン「360 Eye」を使ってみた(1/4 ページ)

» 2015年12月09日 14時48分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 ダイソンが初めて市場投入した「360 Eye」は、それまでのロボット掃除機の常識を覆す要素をいくつも持っている。背は高いがコンパクトなボディ、強力なモーターが生み出す吸引力、そして本格的なサイクロン技術などだ。しかしロボット掃除機に求められるのは、それだけではない。実機を借りることができたので、使い勝手を中心にチェックしていこう。

ダイソン「360 Eye」

使い勝手のいい付属品

 まずはパッケージの中身から。付属の充電ドックは薄型で、90度開いて壁際に設置する。充電用の接点がある部分を床に広げるためフットプリントは必要だが、ほぼ板状のデザインはインテリアの中にあっても存在を主張しにくい。ここまで薄いと「背板はいらないのでは?」などと思うが、実は上にある黒い模様が360 Eyeが戻ってくる際の“ターゲット”になっている。

 円筒形のちょうつがい部分には、ACアダプターのケーブルを接続するコネクターがある。しかも左右側面の両方にコネクターがあり、どちらに接続してもいいのはありがたい。充電ドックの設置場所は、コンセントの位置に左右されることが多いからだ。

どちらにケーブルを接続しても大丈夫

 そのACアダプターはちょっと大きめで、室内のコンセントが上下に並んでいる場合には下にしか接続できない。ただ、横幅は抑えられているので、コンセントが横に並ぶタイプのタップを併用するといいかもしれない。ACアダプターの背面にはあまったコードを巻き取るコードリールが付いているのもポイント。使い勝手に十分配慮していることがうかがえる。なお、コードの長さは実測値で約1.3メートルだった。

ACアダプターの背面にはあまったコードを巻き取るコードリールが付いている

コンパクトなボディーをチェック

 360 Eyeはコンパクトで愛嬌のあるデザインをしている。前方にはおなじみのサイクロン部、上面には360 Eyeの象徴ともいえるカメラがあり、下をのぞくと戦車のようなベルト式の駆動輪が見える。サイドブラシは備えていないなど、「ルンバ」やそのほかのロボット掃除機とはずいぶん違う印象だ。

本体上面。中央に360Eyeの象徴ともいえるナビゲーションカメラがある。その手前はサイクロン部の取り外しボタン、後ろの円形は電源/掃除スタートボタンだ
正面。サイクロンの両サイドにあるクリアブラックの部分には各種センサーが入っている
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