1966年、現行製品の原型となる3ヘッドを初めて搭載した「8130」を投入し、フィリップスはドライシェービング市場を席巻する。ボートのような形状からボート型と呼ばれた。
1975年には、テレフォンフック(受話器)型と呼ばれる「Philishave HP 1126」が登場。3つのフローティングヘッドには90の溝と12枚の刃が搭載されていた。高級感を演出するデザインを意識し、カラーも黒とシルバーに変わった。
1983年に発売された「1328」は、バッテリー残量が分かるLEDインジケーターを初めて搭載した。ヒゲを引っ張り上げて、根元からカットするリフトアンドカットテクノロジーが開発されたのもこの頃だ。
1996年、テレフォンフック型ながらラウンドフォルムで3ヘッドの「Philishave HQ 5890」が登場する。肌の凹凸に合わせて、回転ユニットが傾くリフレックスアクション機能を搭載。肌への密着度が高まった。
2007年には3つの回転刃が傾斜して肌に密着する機構を持った「ARCITEC RQ 1095」が登場。充電しながら洗浄できるジェットクリーンシステムも搭載していた。
2014年には現在の最上位モデルである「9000シリーズ」が発売される。回転刃が8方向に動き、どんな部位の肌にも広い面でしっかりと密着するのが特徴だ。
そして2015年には5方向に自在に動く「ダイナミックフレックスヘッド」や肌へのあたりを軽減する「スキンコンフォートリング」を搭載した「7000シリーズ」が登場。スマートフォン用アプリと連動し、ヒゲ剃りを管理するといった仕組みも提供した。
しかし、フィリップスのシェーバーはライバルメーカーの往復式シェーバーとなにが違うのか? 本国オランダでシェーバーのブランディングを指揮するクリエイティブディレクター、イアン・エリソン氏に話を聞いた。
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