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» 2016年01月15日 12時16分 UPDATE

CES 2016:CESで見つけた“注目のヘッドフォン”総集編 2016 (1/10)

今年もCESで見つけた注目のヘッドフォンをまとめて紹介しよう。ベイヤーダイナミックとゼンハイザーが展示した最新のハイエンドモデルなど、いくつかは会場で試聴することができた。

[山本敦,ITmedia]

 コンシューマーエレクトロニクスのオールカテゴリーを幅広くカバーするイベントであるCESには、もちろんヘッドフォン・イヤフォンの注目すべき展示もあふれている。今回は昨年に引き続き、筆者が会場で見つけた新製品をまとめてレポートしたい。

 まずはドイツからCESに出展したヘッドフォン・ファンお馴染みのプレミアムブランド、ベイヤーダイナミックとゼンハイザーが展示した最新のハイエンドモデルから紹介をはじめよう。

ベイヤーダイナミックの密閉型ハイエンド・ヘッドフォン「T5p 2nd Generation」

 作年秋には、ベイヤーダイナミック独自のテスラドライバーに改良を加えた半密閉型のフラグシップモデル「T1 2nd Generation」が発表された。そして今回2016年の幕開けとともに、密閉型のフラグシップモデル「T5p 2nd Generation」が発表された。

ts_cesphones01.jpg ベイヤーダイナミックの新しい密閉型フラグシップヘッドフォン「T5p 2nd Generation」

 ベイヤーダイナミックの「T1」といえば、現在のハイエンドヘッドフォンブームの火付け役としても、多くのファンの記憶に残るヘッドフォンだ。昨年発売の「T1 2nd Generation」に搭載された、独自技術のテスラテクノロジーに改良を加えた最新世代のテスラドライバーが「T5p 2nd Generation」にも採用されている。新しいテスラドライバーのユニットは、リングマグネットをドライバーの構造体であるバッフルにより強固にマウントするとともに、メッシュの素材はさらにテクスチャーを粗くして共振を低減している。ピストンモーションのストロークを深くしたことで、再生帯域の拡大と駆動効率の向上を実現している。

ts_cesphones02.jpg ヒンジには型番のレリーフが

 初代の「T5p」よりも音質的に改善されたポイントについて、ベイヤーダイナミックで本機の開発を担当したクラウス・ハンセルマン氏は、「低域のインプレッションの強化」と「高域にわずかに残っていたピーク感の除去」を挙げる。テスラドライバーのバッフルまわりの素材を見直したことが、引いてはミッドレンジの安定感を高める役割も担った。

ts_cesphones04.jpg 最新世代のテスラドライバーを搭載

 ホームリスニングをメインの用途に想定した半密閉型の「T1」に対して、「T5p」はアウトドアでのポータブルリスニングが主眼に置かれている。密閉型のハウジングに、インピーダンスを32Ωとしてポータブルオーディオプレーヤーやスマートフォンでも鳴らせるよう能率をアップ。再生周波数帯域は5Hz〜50kHzをカバーしている。

 ヘッドバンドやイヤーパッドには日本製の合成皮革プロテインレザーを採用。イヤーパッドの中のフォーム素材も初代のT5pよりも厚くして、イヤーカップ内の空間も広く取ることで装着感を高めた。

 ケーブルは左右両出しの着脱交換に対応。7N OCC線を導体に採用した。パッケージには1.4mのポータブルリスニング用ケーブルが付属しているが、3mのロングケーブルやシングル4ピンのXLRバランスケーブルがオプションとして販売される。

ts_cesphones03.jpg ケーブルは着脱交換に対応した

 ブースで試聴したサウンドは、半密閉型の「T1 2nd Generation」に迫る高域のヌケのよさに、クリアなボーカルと芯の強い低域を再現。ディティールの細密さに富み、ワイドで立体的な音場感を特徴としていた。

 ベイヤーダイナミックがドイツの本社に構える工場では既に量産がスタート。欧州では1月末から出荷が開始され、価格は999ユーロ(約12.7万円)になるという。日本での発売に関する公式アナウンスにも期待したい。

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