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富士フイルム、X100シリーズ4代目となるフルモデルチェンジ機「X100F」を発表

» 2017年01月19日 18時28分 公開
[井上輝一ITmedia]
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 富士フイルムは1月19日、高級コンパクトデジタルカメラ「X100」シリーズの最近機種となる「FUJIFILM X100F」を発表した。ボディーカラーはBlackとSilverの2色を用意し、価格はオープンだが米国ではUS1299ドル(約15万円)、2月下旬に発売予定だ。

「FUJIFILM X100F」
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 X100FはAPS-Cフォーマットの「X-Trans CMOS III」イメージセンサーを搭載した高級コンパクトデジタルカメラ。初代のX100から数えて4代目となる機種で、3代目の「X100T」から約2年ぶりのモデルチェンジとなる。

 電源オフの状態から0.5秒で起動し、AF合焦速度が最速0.08秒、撮影間隔が0.2秒、連写速度8fpsと先代のX100Tよりもさらに動作が速くなったという。

 これまでは左側にもボタンがあったが、X100Fでは背面のボタン配置を全てディスプレイ右側に寄せ、片手での撮影を可能にした。新たにフォーカスレバーも配置し、8方向にレバーを傾けることで素早くAFポイントを移動させることができる。

 軍艦部の露出補正ダイヤルには「C」ポジションが加わり、Cに合わせてボディー前面のコマンドダイヤルを操作することで±5EVまでの露出補正に対応した。

 富士フイルムのフィルムの色合いを再現する「フィルムシミュレーション」のレパートリーには、モノクロフィルムの「ACROS」を再現する「ACROSモード」をX100シリーズとして初めて搭載した。

 その他主なスペックは、センサーの有効画素数が約2430万画素、レンズがフジノン23mm F2、AF測距点が91点で、サイズが126.5(幅)×74.8(高さ)×52.4(奥行き)mm、重量が約469g(バッテリー、SDカード含む)。標準撮影枚数はEVF使用時で270枚、OVF使用時で390枚。

前面背面 背面を見るとボタン類が全て右側に配置されていることが分かる
軍艦部底面部 ISOダイヤルも進化している。ダイヤルを持ち上げながら回すことで小窓の中の数字を見ながらISO感度を設定できる

 コンバージョンレンズも新たにワイドコンバージョンの「WCL-X100 II」とテレコンバージョンの「TCL-X100 II」をラインアップする。これらはスクリュー式でX100Fに装着するが、装着するとX100Fが自動でコンバージョンレンズを認識し、各コンバージョンレンズに合わせた収差補正を行う。

 従来のコンバージョンレンズも装着可能だが、その場合は今まで通り、手動でカメラにコンバージョンレンズの種類を教える必要がある。

 「WCL-X100 II」「TCL-X100 II」ともにBlackとSilverの2色を用意し、価格はどちらも税別3万7000円だ。

「WCL-X100 II」「TCL-X100 II」 新たにラインアップされた2つのコンバージョンレンズはそれぞれBlackとSilverの2色で販売する

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