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超望遠にスマホ連携、散策や旅行にちょうどいいコンデジ「COOLPIX A900」(2/3 ページ)

» 2017年01月31日 06時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

イマドキ機能の自撮りとSnapBridge

 と、広角から超望遠までコンパクトなボディで楽しめるA900であるが、イマドキの機能をきちんと押さえている点に注目したい。

 まずは背面モニター。上に180度、下に90度と大きく動くチルト式。

イマドキのコンデジらしく自撮り対応180度回転モニター搭載だ

 上に180度回転させるとそのまま自撮りモードになる。構造上、180度回転させると、画面の一部が本体にケラれてしまってみえなくなるが、その分、表示範囲を狭くすることで対応しているのがユニークな点だ。

よく見るとモニター全体を使ってない。下の方がボディでケラれちゃうから
自撮りしてもらった。24mm相当なのでけっこう広い範囲を自撮りできるので友達と一緒に撮ったり旅行先で名所と一緒に撮ったりというシチュエーションに向いている(24mm相当 1/50秒 F3.4 ISO80)

 24mm相当の広角で自撮りできるので背景もしっかり入る。

 続いてSnapBridge。カメラ専用機がどれだけがんばってもスマホのカメラに勝てないのは、せっかく望遠で撮ってもその場ですぐシェアできない、という点につきる。そこを補おうとするのがSnapBridge。スマートフォンとカメラをBluetoothでペアリングさせて一度繋いじゃえば、あとは、撮影する端から自動的に写真をスマホに転送してくれる機能。Bluetooth+Wi-Fi(Bluetoothをトリガーにして実際の転送はWi-Fiで行う)ならフルサイズか2Mサイズ、Bluetoothのみなら2Mサイズで写真を自動転送してくれる。

iPhoneとA900をSnapBridgeで接続中
一度つながるとアプリを立ち上げていなくてもカメラ側で操作しなくても、バックグラウンドで自動転送してくれる。これはよい

 撮影して少し待つと、撮った写真が自動的にスマホに転送されるので、あとはそれをみんなで鑑賞しようがシェアしようが自在だ。2Mサイズというのはやや小さいが(ちょっとしたスマホなら1920×1080ピクセルのフルHDの解像度を持っている時代だし)、自動転送は実に便利。

 今はどのカメラもWi-Fiを使って写真の転送が可能だが、あれはいちいちアプリを立ち上げてWi-Fiでつないで、という手順が必要になって少々めんどくさい。SnapBridgeなら撮影した後カメラをバッグにいれて歩いてるだけで手元のスマホに転送される。この機能はもうちょっと評価されて良いかと思う。

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