ITmedia NEWS >

変形ロボットとプロジェクターが合体!? わが家に「Tipron」がやってきた山本敦の「体当たりッ!スマート家電事始め」(3/4 ページ)

» 2017年02月01日 06時00分 公開
[山本敦ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 画面の位置合わせもスマホアプリを使って行うわけだが、スマホの画面に表示されるポインターをぐりぐり動かすとかなり高速にTipronのヘッドも動いてしまうので、最初は微調整が慣れない。壁に映し出される画面を見ながらよりも、スマホのポインターの位置を優先してだいたいの投射位置を決めてから矢印ボタンで微調整を行うとうまくいった。手動台形補正やマニュアルフォーカス機能も付いているので、セッティングの自由度はそこそこ高い。

プロジェクションユニットはとても素速く回転する。画面の位置合わせは最初手こずるかもしれない

 Tipronのプロジェクターは約3mの投射距離で最大80インチの画面が映せる実力を備えているが、壁まで3mの距離を確保するのはよっぽど物が少なめで大きなリビングじゃないと厳しい、Tipronの実力が生かせないのでは? と思うかもしれないが、筆者宅で試してみたところ、だいたい壁から1.7mほど離せば40〜50インチぐらいの画面を映してシアター気分を味わえた。Tipronの首を真上に振れば天井に映像が投射できるので、ソファに寝転がって動画を楽しんだりといった切り替えが素速くできるのもTipronの魅力だ。

 Tipronでは、どのような映像ソースを入力、投射できるのか。スマホアプリのメニューから「チャンネル」をタップすると、Tipronが対応する入力ソースの一覧が並んでいる。外部入力としてUSBとHDMIを設けているが、単体でも無線LANでインターネットにつながって、登録したWebニュースのRSSリーダーとYouTube動画を見ることができる。YouTubeはスマホアプリでキーワードを検索してチャンネルを選択・追加すると、ソースのリストにアイコンが並ぶ。Tipron本体にはスピーカーが内蔵されているので、動画を流しっぱなしにしてBGMのようにYouTubeを楽しむことができる。

「チャンネル」の設定。HDMIやUSBコンテンツのほか、ユーザーが作成したRSSフィードやYouTubeコンテンツへのリンクが並ぶ
Tipronがネイティブに対応するコンテンツの1つがRSSニュースフィード
もう1つのコンテンツがYouTube。それぞれお気に入りのコンテンツをスマホアプリで設定する。

 HDMIを活用すればTirponで楽しめるコンテンツが一気に広がる。Blu-ray Discレコーダーなどをつなげば映画やテレビ番組が見られるし、Googleの「Chromecast」やアマゾンの「Fire TV Stick」などスティック型HDMI端末を装着すればVOD再生にも可能性が広がる。多くのスティック型端末は給電が必要になるが、Tipronの後頭部にはHDMI端子と並んで5Vの電源を供給できるUSB端子が設けられている。なおUSB端子に動画を保存したUSBメモリーを直接挿して再生することも可能だ。動画の形式は3GP/MP4/TS/WEBM/MKV形式をサポートしている。

本体のHDMI、USB端子に機器を装着して動画再生が楽しめる

 プロジェクターの明るさは250lm(ルーメン)。PCをHDMIに接続して動画配信サービスの映像を鑑賞してみた。一般的なホームシアタープロジェクターやデータプロジェクターに比べると明るさは低めだが、夜に部屋の明かりを少し落とし気味にすれば十分に楽しめた。

PCをHDMIでつないでVODサービスのコンテンツを視聴。壁から約170cmの距離でおよそ40型を超える画面サイズ以上の映像を投写できた

 動画の再生を始めると、気になってくるのは音が少し聴きづらいこと。本体の内蔵スピーカーがTipronの正面側に向かって搭載されているうえ、変形した“頭”の位置にあるファンの回転音が気になってしまう。PCで動画再生楽しむ場合は、Bluetoothスピーカーなどにつないで音はこちらから出力する方が快適だった。

スピーカーも内蔵。動画コンテンツの音声が単体で楽しめるが、フロント側に付いているのでプロジェクション中は若干聞こえづらい。PCでの動画再生時にはBluetoothスピーカーが役に立った

 バッテリーは本体に2本まで装着できる。1本あたり2時間の充電で約1.5時間の連続駆動に対応している。2時間の映画を見ると途中でスタミナが切れてしまうのでは? と心細く感じてしまうが、Tipron本体にAC電源を直挿しできるのでそこは心配ない。本体にはバッテリーパックを2つまで装着できる。

Tipronのバッテリーパック。最大2台まで増設できる
2時間を超える映画などを観る時にはAC充電器を直接挿せるのでスタミナは心配なし

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.