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変形ロボットとプロジェクターが合体!? わが家に「Tipron」がやってきた山本敦の「体当たりッ!スマート家電事始め」(4/4 ページ)

» 2017年02月01日 06時00分 公開
[山本敦ITmedia]
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移動と投射を自動化できるオートモードも搭載

 スマートロボットとしてのTipronの真価は「自動運転機能」を搭載しているところにある。室内の決まった場所に自動的に移動して、映像を投射する機能が設けられているのだ。こちらも試してみよう。

 スマホアプリのメニューから「ポジション」を選択・追加する。マニュアルモードでTipronをセットする位置まで動かして、本体を変形して表示するソースを決定。その後充電ステーションに戻るまでの一連のアクションを、アプリの画面に表示されるガイダンスに従って簡単に作成できるようになっている。

Tipronはマニュアルで動かせるが、ユーザーが頻繁に使うアクションは「ポジション」として登録して繰り返し使うことができる(写真=左)、画面を投射したい位置にマニュアル操作で持っていく(写真=右)
プロジェクターの置き位置が決まったらフォーカスなどを合わせておく(写真=左)、ドッキングステーションへの帰り方もマニュアル操作で設定しておく(写真=右)

 登録したポジションをタップすればTipronによるプロジェクター鑑賞がある程度自動化できるのだが、さらに別途「スケジュール」もプログラムしておけば、例えば毎朝起きる時間にTipronが目覚ましがわりに動いて、ニュースを投射しておいてくれるといった使い方ができる。使いこなせば便利な機能だ。

自動でTipronを動かせるスケジュール機能が特徴。詳細をスマホアプリで設定できる
スケジュールを設定したところ。任意の名前を付けてタイマー設定や表示するコンテンツを選んでおく(写真=左)、スケジュールを作成したら自動で繰り返し使えるので便利。ロボットとしてのTipronも面目躍如だ。最大40件のスケジュールをストアしておくことができる(写真=右)

ロボットとしての存在感は十分

 Tipronはロボットなのか? プロジェクターなのか? 実際に試してみると思っていた以上にロボットとしての存在感が強く、使っていてワクワクとさせられる。移動中に時折、“ピロピロ、△○×□…”と「スター・ウォーズ」のR2-D2みたいに声を発したりするので未来っぽい雰囲気も十分にある。こうなるとぜひ、ユーザーの声によるコマンドに反応してくれたり、コミュニケーション能力がほしくなるところ。外部機器と連携してアシスタント・ロボットとしての機能も拡張できるとうれしい。

頭の所には一番左にカメラがあるほか、IRカメラ、LED、IR LEDと並ぶ

 またプラスαの機能を付け足すとすれば、スマホと連動してカレンダーアプリの予定を読み上げたり、届いている通知やメールの読み上げなどパーソナルアシスタントとしての機能もぜひ盛り込んでほしい。

 現時点ではもっとこうなるといいのにと思わせるところもあるが、実際に体験してみるとTipronはロボットとAV機器をつなぐ重要な架け橋であることが十分に実感できた。スマートなプロジェクターとしての実用性についても、例えばシェアハウスや商業施設に導入しても即戦力として活躍してくれそうだ。これからの進化にも大いに期待したくなる。

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