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» 2017年02月09日 17時48分 UPDATE

耳をふさがないイヤフォン「アンビー」は“音漏れ”しないのか? (1/2)

基本原理はソニーのコンセプトモデル「N」と同じという、耳をふさがないイヤフォン「アンビー」をさっそく試して見た。はたしてその音は? 音漏れは?

[芹澤隆徳,ITmedia]

 最近、ハリウッドのセレブたちがこぞってインスタグラムに写真をアップしているというアクセサリー「earcuffs」(イヤカフ)。それにあやかって名付けられた「ambie sound earcuffs」(アンビー サウンドイヤカフ、以下アンビー)は、しゃれたデザインに女性受けしそうなカラーリング、そして耳の穴をふさがない画期的な装着感を提案する、新しいイヤフォンだ。

「ambie sound earcuffs」(アンビー サウンドイヤカフ)

ソニーのコンセプトモデル「N」と同じ技術

 ambieは、ソニービデオ&サウンドプロダクツとベンチャーキャピタルのWiL Fund I,L.P.が共同出資して1月に設立したばかりのスタートアップ。その製品第1弾となるアンビーは、水滴がコの字型になったような不思議な形をしている。

 耳を挟むように装着すると、耳の内側にくる細い部分から音が出る仕組み。ドライバーは、耳の外側にある太い部分に入っており、そこからパイプで音を引いてくるイメージだ。ドライバーには、感度を重視して外磁型の9mm径ダイナミック型を採用している。

耳の内側にくる細い部分はパイプ状の音導管になっており、先端の小さな穴から音を放出する
内部構造
開発責任者の三原良太氏

 開発責任者の三原良太氏は、「音の出口を小さくして直線的に送り出すことで、周囲への拡散を抑制する。ソニーの研究開発プログラム『Future Lab Program』(フューチャー・ラボ・プログラム)が生み出したコンセプトモデル『N』のイヤフォン部分と基本原理は同じだ」と説明している。

「N」の「オープンスピーカーのイヤフォン」。同じく長い音導管をつかって耳をふさがない構造だ。ソニーはこの技術で特許を取得した

 音響的には決して有利とはいえないスタイルだが、耳をふさがないために外音を遮らず、外部の情報や人とのコミュニケーションを阻害しない点が大きなメリット。ambieの松本真尚社長は、「従来のイヤフォンで音楽を聴いていると、車の接近や駅のアナウンス、デスクワーク中の電話や同僚の声も聞こえない。聞き逃せない音が聞こえないという不安や不便を感じることがある」と指摘。周囲とコミュニケーションをとりながら、“自然の音や空気に音楽を重ねる”という新しいスタイルを提案している。

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