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» 2017年04月12日 05時50分 UPDATE

素晴らしく良くなった“オトナの道楽カメラ”、富士フイルム「X100F」 (1/4)

[荻窪圭,ITmedia]
ちょっと大きめの高級コンパクト「X100F」。レンズの左上にあるレバーはOVFとEVFの切り替え用。このカメラ然としたスタイルとほどよいサイズがいい

 富士フイルムの「X100」といえばデザインが渋くて操作が指に気持ちよくて写りがすごくよい、というオトナの道楽カメラだった。元祖「APS-Cサイズセンサー搭載高級コンパクト」だ。

 初代X100の登場は2011年だから6年前。以来、そのコンセプトを受け継いだまま、地道に進化し、とうとうX100Fに至ったのである。初代から数えて四代目。

 これが素晴らしく良くなった。

 確かに基本的にはオトナの道楽カメラであり、カメラ好き・写真好きに向けたカメラには違いないが、そういう枠にはめちゃうのが惜しい。

 電源を入れたらさっと撮れる単焦点ならではの速写性はあるし、フルマニュアルの使い勝手を重視した操作系だが各ポジションをオートにしておけば(背景をぼかしたいときは絞りだけ2.0にしておけば)、凝った設定しなくてもいい絵をさっと撮れる。そういうときは広角的にも標準的にも使える35mm相当の焦点距離ってなかなかよい落としどころなんだなと思う。

 そういうカメラなのだ……ってどういうカメラなんだ?

X100Fはどんなカメラか〜操作系とハイブリッドビューファインダーに注目

 X100Fはフィルム時代のレンジファインダーコンパクトカメラのデザインをデジタルの世界に持ち込んだ高級コンパクト機だ。

 フィルム時代といっても、昭和中期から後期頃の趣味のカメラ。

 ちょっと大きめのボディにシャッタースピードや絞りなどのがっしりした数字が刻印されたダイヤルがあり、それらをカチカチと回して露出を決め、ファインダーを見ながらフォーカスをマニュアルで合わせてシャッターをカシッと切る感じ。

 X100系もずっと絞りリングはレンズに、上部にシャッタースピードダイヤルを持ち、さらに露出補正ダイヤルもついていてカチカチと回して好みの露出で撮るのが気持ちいい人ように作りになっている。

上面から。レンズの根本に絞り環。その奥にコントロールリング。MF時はフォーカス。その他デジタルテレコンなど他の機能に割り当てることもできる。上面にシャッタースピードダイヤル。そこに開いている窓にある数字がISO感度。右端に露出補正
コントロールリングは4パターンから選べる

 X100Fからは新しくISO感度ダイヤルもついた。それも昔懐かしい、シャッタースピードダイヤルと一体化したデザイン。シャッタースピードダイヤルを持ち上げて回すとISO感度も変わる。フィルム時代のカメラを知ってる人には懐かしい操作系だ。とっさに変更するには向かないけど、頻繁に変えないなら問題ない。

 さらに最新のデジタルカメラであるから、前後に電子ダイヤルを持ち、機能を限定したメカニカルなダイヤルでは足りないところを受け持つ。でも、再生時以外はこのダイヤルは触らなくても大丈夫。

 この操作系、一見カメラの事を知らないと難しそうだが、「A」ポジションにすればその項目に関してはカメラ任せでOKってことなので、撮影モードダイヤルよりシンプルで分かりやすい。

 シャッタースピード? いくつにすればいいかわからんーとなったら「A」にすればいいのである。シャッタースピードもISO感度も絞り値も「A」にしちぇばフルオートになる。なんてシンプル。

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