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「日本のユーザーは“V7”を欲している」――ダイソンが広げるコードレスクリーナーの世界(1/2 ページ)

» 2017年05月18日 19時24分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]
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 ダイソンが5月18日に発表した新しいコードレススティッククリーナー「V7」シリーズは、評価の高い最上位機種「V8」シリーズのエッセンスを多分に取り込んだ下位モデルだ。その製品コンセプトと狙いについて、同社フロアーケア担当のグローバル カテゴリー ディレクターのJohn Churchill(ジョン・チャーチル)氏に話を聞いた。

Dysonのフロアーケア担当のグローバル カテゴリー ディレクターを務めるJohn Churchill(ジョン・チャーチル)氏。複数メディアによる合同取材形式で話を聞いた

――「V6」「V8」の後に「V7」が登場しました。シリーズ名の順番が前後した理由を教えてください

チャーチル氏:2016年5月に発売した「V8」シリーズは、それまでの「V6」シリーズで指摘されていた数々の問題を解決した画期的な製品でした。新モーターで吸引力を向上させながら、コードレスクリーナー最大の課題であったバッテリー駆動時間をそれまでの倍に延ばし、同時に騒音を最大50%も抑えました。私は、V8ユーザーのフィードバック(喜びの声)を聞いて驚き、それをより多くの人に体験してほしいと考え、(モーターを変更して価格を抑えた)V7シリーズを作ったのです。

V8シリーズを使った吸引デモ。溝に入ったゴミも1回で取り除く

――バッテリー駆動時間はV8シリーズの40分に対し、30分と短くなりました。問題はありませんか?

チャーチル氏:バッテリー駆動時間は延ばせば延ばすほど、より多くの人に魅力を感じてもらえると思います。しかし、住宅にはさまざまなタイプがありますし、日本の家庭で掃除にかける時間を調査したところ、多くの場合は30分で十分に足りるという結果を得ました。日本の皆さんはV7を欲している――そう考えて新しい選択肢を用意したのです。

人類の進化……ではなく、掃除機の進化を示したスライドでコードレスクリーナーの便利さをアピール

チャーチル氏:気をつけたのは、われわれのコードレスクリーナーは決して補助的な掃除機(サブ機)ではなく、メインの掃除機として使える、ということ。駆動時間が満足のいくものであれば、コードレスクリーナーはとても便利です。コードをコンセントに挿す必要がなく、押し入れに収納する必要もありません。掃除する時間の短縮になります。

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