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セパレート機譲りの機能と音場、ヤマハの“AVENTAGE”新製品

» 2017年06月27日 19時13分 公開
[ITmedia]

 ヤマハは6月27日、ハイクラスAVアンプ“AVENTAGE”(アベンタージュ)の新製品3機種を発表した。同社DSP技術の最高峰「シネマDSP HD3(キュービック)」を搭載し、Dolby AtmosやDTS:Xとの掛け合わせ再生やプレシジョンEQ採用のYPAOなど、セパレートAVプリアンプ「CX-A5100」譲りの機能を盛り込んだ。7月中旬から順次発売する予定。価格は「RX-A1070」が14万円、「RX-A2070」が20万円、「RX-A3070」は27万円(すべて税別)。

“AVENTAGE”(アベンタージュ)の新製品

 いずれも3基のDSPチップを搭載し、64bit処理を行うシネマDSP HD3を4桁型番のモデルすべてに展開した。「Rear Virtual Presence Speaker」「Virtual Sorround Back Speaker」という2つの仮想スピーカー技術を併用することで、6.1ch以上のソース音源なら最大で仮想11.2ch再生が可能だ。また音源の移動に対する追従性や空間表現力を高めた4つの音場処理プログラムを新設。既存プログラムに対しても新4音場処理を採用することで、「Sports」や「Music Video」などエンターテイメント系の5プログラムを刷新した。

 さらに自動音場設定機能の「YPAO」も64bit処理の「Precision EQ」対応となった。これも最上位モデルを除いて初搭載だ。

 DSP処理の面で3機種の差異が少なくなった一方、最上位機種のRX-A3070には今までにないパーツや機能を盛り込んだ。例えばDSPチップはESSの新世代“SABRE PRO Premier DAC”「ES9026PRO」とし、「より深い音の静寂製と微小信号の忠実な再現性を獲得した」(ヤマハ)。また同社製AVアンプとしては初となるXLRバランス入力端子を備えるなど、2ch再生にも力を入れている。

RX-A3070のデジタル基板

 3機種ともHDMI入力は8(うち前面1)、出力は2。HDR10のパススルーはもちろん、秋頃を予定しているファームウェアバージョンアップにより、Dolby VisionおよびHLG(Hybrid Log Gamma)にも対応する予定だ。

RX-A2070とRX-A1070には新形状の「アンチレゾナンスレッグ」を装備
型番 RX-A1070 RX-A2070 RX-A3070」
パワーアンプ 7ch 9ch
HDMI端子 8入力/2出力
カラー チタン、ブラック チタン チタン、ブラック
価格 14万円 20万円 27万円
発売時期 7月中旬 7月下旬

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