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ヤマハがハイクラスAVアンプ“AVENTAGE”を拡大、8万円台の「RX-A770」が登場

» 2017年06月07日 13時32分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 ヤマハは6月7日、ハイクラスAVアンプに位置付けられる“AVENTAGE”(アベンタージュ)シリーズの新製品として「RX-A870」および「RX-A770」を発表した。新たにRX-A700番台をAVENTAGE仕様とし、ボリュームゾーンに置くことで、ユーザーに上位機への買い替えを促す狙い。RX-A870は11万円で7月下旬、RX-A770は8万8000円(いずれも税別)で6月下旬に発売する。

「RX-A770」。写真のチタン色のほかブラックもある
「RX-A870」

 両機種ともDolby AtmosやDTS:Xに対応し、5.1.2chのスピーカー構成をサポートする7chパワーアンプ搭載機。フルディスクリート構成のパワーアンプやロームとの共同開発による独自の高精度ボリューム素子、グラウンド周りの相互干渉を排除するD.O.P.G(DAC on Pure Ground)コンセプトなど、「AVENTAGE基準であらゆる面から音質最優先で設計した」(同社)という。

 

 もちろんAVENTAGEの特徴でもある底面中央の“5番目の脚”(レッグ)も搭載。新開発のレッグは、中央部が直線状の補強で強度を確保しつつ、外周部は曲線的な補強によって効率よく振動のエネルギーを低減するというもの。樹脂製ながら強度と制振性をさらに高めた。

左が従来機のレッグ、右は新開発のもの

 ただし、RX-A770にはほかのAVENTAGEシリーズとは異なる部分もある。例えばフロントマスクのデザインは従来機から継承したもので、HDMI出力は1系統。AVENTAGEシリーズは通常5年保証が付くが、RX-A770のみ1年保証となっている。

Dolby VisionやHLGに対応予定

 両モデルともネットワーク経由のハイレゾ音源再生をサポート。最大192kHz/24bitのPCM(WAV、FLAC、AIFF、Apple Losslessは最大96kHz/24bitまで)に加え、5.6MHzまでのDSDを再生できる。もちろん専用アプリ「AV CONTROLLER」によるネットワーク経由の操作、ヤマハ独自のマルチルーム再生機能「MusicCast」、ストリーミング音楽配信を楽しめる「Spotify Connect」などに対応している。

RX-A870のリアパネル。HDMI端子は8入力/2出力

 HDMI端子は4K/60p(4:4:4)やHDR伝送に対応するなどUltra Blu-ray時代に合わせた仕様。発売後のファームウェアバージョンアップにより、Dolby VisionやHybrid Log-Gammaにも対応する予定だ。RX-A870は8入力/2出力、RX-A770は6入力/1出力となっている。

手前からRX-A770のチタン、ブラック、RX-A870のチタン
型番 RX-A870 RX-A770
パワーアンプ 130W×7ch
HDMI入力 8 6
HDMI出力 2 1
Wi-FI/Bluetooth ○(Bluetoothは送受信対応、受信のみAAC対応)
カラー チタン チタン、ブラック
サイズ 435(幅)×171(高さ)×382(奥行き)mm 435(幅)×171(高さ)×380(奥行き)mm
重量 10.5kg
価格(税別) 11万円 8万8000円
発売時期 7月下旬 6月下旬

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