インタビュー
» 2017年07月31日 10時30分 UPDATE

動き出したKDDIの「au HOME」、Googleアシスタント連携でスマートホームが変わる? (1/3)

[山本敦,ITmedia]

 2017年5月下旬、KDDIと沖縄セルラーはauの2017年夏スマホ新製品の発表会で新しいサービス「au HOME」を発表。スマホやPCにとどまらず、家電製品やロボットなどがインターネットを経由してつながる「IoT」(Internet of Things)に本腰を入れて取り組むことを宣言した。au HOMEがどんなサービスなのか、開始前にKDDIを訪ね、ホーム・IoTサービス企画部の渡辺和幸部長にこれからの戦略も含めて話を聞いた。

KDDI、商品・CS統括本部 商品企画本部 ホーム・IoTサービス企画部部長の渡辺和幸氏

Googleの音声操作にも対応する「au HOME」の特徴とは

 「au HOME」は通信キャリアであるKDDI/沖縄セルラーが7月31日に提供を始めたコンシューマー向けのサービスだ。スマホやタブレットなどモバイル機器のサービスをさらに発展させるかたちで、ユーザーの豊かな生活をサポートするIoTデバイスを発売。ワンコイン相当、490円(税別)というお手頃な月額基本料金で、留守中にも外出先から自宅のドア鍵や窓の開閉状況がチェックできたり、家族やペットの状況を見守るインターネットを活用したさまざまな機能が、iOS/Android対応のスマホアプリ「au HOME」から利用できるようになる。

 au HOMEのサービスを利用にするためには、当初「auひかり」のブロードバンド回線契約が必要になる。auひかりを契約したユーザーに提供されるルータに、専用の無線通信アダプターを装着すればau HOMEアプリ対応のデバイスが動かせるという仕組みだ。

au HOMEは当初「auひかり」のルータに専用の無線通信アダプターを装着、スマホアプリで対応デバイスが動かせるようになる、クローズドだがセキュアでシンプルな仕組みからスタートする

 au HOMEデバイスは、単品販売される商品をユーザーが必要に応じて買いそろえていく。7月31日のローンチ時点で発売されるデバイスは、窓の開閉をチェックできる「開閉センサー」のほか、ドアの施錠状態が分かる「鍵 開閉状況センサー」、室内の温度や気温、人やペットの動いた状況を検知する2種類の「マルチセンサー」、そしてWi-Fi対応の「ネットワークカメラ」の5種類。デバイスを買い足しても月額基本料金が変わることはない。

 渡辺氏にはまず、現在のauが定義するIoT、スマートホームとは何かを訊ねた。

 「スマートホームやIoTと聞けば、まず『ホームセキュリティ』を連想する方が多いのではないでしょうか。お客様の命や財産を守る本格的なホームセキュリティについては、既に国内でも成熟したサービスを提供する事業者があります。通信キャリアである当社は、より多くのユーザーが手軽に、負担の少ない価格で体験できるスマートホーム、IoTを実現すべき立場にあると考えます。au HOMEではセキュリティ系のデバイスも発売しますが、主眼はお客様が毎日使ってみたくなるような、楽しくて便利なサービスの体験価値に置いています」(渡辺氏)

au HOMEアプリはiOS/Android対応。UIからセンサーから伝達されたステータスをチェックしたり、カメラの操作などが可能になる
外出先から自宅の中をアプリで確認できる機能などを搭載するネットワークカメラ

 auはなぜ、いまこのタイミングでIoTをビジネスの柱の1つに掲げることになったのだろうか。確かにいまスマートホームやIoTという言葉が少しずつ一般に浸透してきた感もあるが、それ以上に「音声認識技術」を生かした新たなユーザーインタフェースが、いよいよ使えるものに育ってきたことがau HOMEの船出を後押ししたと渡辺氏が説明する。

 「Googleの音声アシスタントであるGoogle Assistantは自然な音声認識に対応している完成度の高いユーザーインタフェースであるという評判を聞いていました。今年の夏から日本語対応がスタートしたことで、スマートデバイスを音声で操作できる便利で楽しい体験をユーザーに提案できる手応えを得たことが、au HOMEのスタート時期と強く結びついています。au HOMEデバイスのGoogle Assistant対応は、最初はスマホアプリを経由するかたちになる予定です。提供開始のタイミングについては準備が整うまでもう少しお待ち下さい」(渡辺氏)

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