シャープ、食材宅配に参入 家電と連携で「時短ニーズ」狙い撃ち
シャープは9月26日、食材宅配サービス「ヘルシオデリ」を10月19日から提供すると発表した。ウォーターオーブン「ヘルシオ」や自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」向けに料理キットを届ける。献立選びや調理に時間を割けない共働き世代などをターゲットに「ハードウェア(家電)とコンテンツ(食材)を一体化して提供」し、家電の売上増も狙う。
ヘルシオデリは、ヘルシオ向けのレシピを自宅で調理できるサービス。下ごしらえをした食材、調味料などをセットで届け、「シェフの味を家庭で再現できる」という。届いた食材をセットし、ヘルシオ本体のボタンを押すだけの「まかせて調理」を使うか、メニュー番号を入力すると料理が出来上がる。温度設定や焼き時間の管理などは不要。
注文はシャープのWebサイトか電話で受け付ける。「週末のプレミアムな食事」という利用シーンを想定し、注文した翌週の金曜日、土曜日に届く。価格は1メニュー(2~3人前)当たり3800円(送料込み、税別、以下同)。北海道、四国、九州は300円の追加送料がかかる。
ヘルシオが無線LAN搭載の機種であれば、配送状況を音声で知らせたり、注文したメニューを本体にダウンロードして音声案内してくれたりする。
グルメ情報サイト「ぐるなび」とも協業。加盟するレストランのシェフが「ヘルシオ」向けのオリジナルメニューを開発した。食材の調達・加工を手掛けるタイヘイ(千葉県匝瑳市・そうさし)とも協業し、分量の調節やカット方法などにこだわったという。
提供メニューのジャンルは、日本料理、フランス料理、中国料理、韓国料理、ベジタリアン、カレーなど。新メニューはぐるなび加盟店などから募集し追加していく。
高まる「時短」ニーズ
近年、高齢化や働く女性の増加に伴い、カット野菜などが自宅に届き、そのまま調理できる「時短」サービスの需要が高まっている。すでにローソンが生鮮食品配送「ローソンフレッシュ」で同様のサービスを提供しているほか、セブン&アイ・ホールディングスとアスクルも11月に新サービスを始める。
後発のシャープは、家電と食材をセットで売り出すことで新規ユーザーの獲得を狙う。同社のヘルシオは、AI(人工知能)を活用し音声対話でメニューを提案してくれたり、ネットに接続して新しいレシピをダウンロードできたりと、「献立を考える」手間を少なくするニーズにも応えてきた。
食材配送事業では、2020年をめどに年間200億円の売上を目指す。シャープの長谷川祥典さん(IoT通信事業本部長)は、「調理家電と食材が連携したエコシステムを構築する」「家電、外食、食品の3業界が協業し、新しい食文化を提案する」と話す。
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