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スマートホームを“DIY”! Amazon Echoで今ある家電を操作できるラトック「家電コントローラ」(1/3 ページ)

» 2017年12月28日 13時38分 公開
[山本敦ITmedia]

 振り返れば2017年の後半はスマートスピーカーの話題が豊富だった。IoTデバイスやスマートホームを中心に、今後エレクトロニクス機器は音インタフェースで操作する時代が到来するといわれているが、筆者も色々なスマートスピーカーや対応機器を使ってみて、まだ良いところと不十分なところが混在していると感じている。

スマホとスマートスピーカーでさまざまな家電をリモートコントロールできる、ラトックシステムのスマート家電コントローラを使ってみた

 やっぱりスマート家電の操作はスマホアプリの方が便利だ。できればそこに音声による操作を“ちょい足し”できたら互いを補完できてベストではないか……と思っていたら、それを実現した「スマート家電コントローラ」(REX-WFIREX2)という商品がラトックシステムから発売されていた。本連載2017年の締めくくりとして、今回はスマート家電コントローラの体当たりレポートをお届けしたい。

わが家の「Echo Dot」で試してみた。ついでにサイズ感も比較

家電を赤外線で操作。AV家電から白物まで幅広くカバー

 スマート家電コントローラを宅内のネットワークに導入すると、赤外線(IR)通信で宅内の白物家電やAV機器をスマホアプリやスマートスピーカーを使ってコントロールできるようになる。スマホアプリはiOS 8.4以上/Android 4.4以上に対応し、宅外からのリモート操作も可能だ。

 本機を使うための月額利用料金みたいなものも存在しない。またワイヤレススピーカーやBlu-ray Discレコーダー、NASなどをホームネットワークにセットアップした経験がある人なら、ラトックのスマート家電コントローラを中心としたスマートホーム環境を自力で構築できるだろう。つまり本機とスマホがあれば、ローコストでスマートホーム環境のDIY(Do It Yourself)を楽しめる。

Wi-Fi対応のスマート家電コントローラ「REX-WFIREX2」
電源はUSBケーブルによる給電、または単三形乾電池4本が使える。電池駆動の目安は約12時間

 赤外線のため対応機器は幅広い。テレビにBDレコーダー、エアコン、照明器具、オーディオやホームシアターシステムなど12カテゴリーに渡り200機種以上の製品をリモコン操作することができる。またスマート家電コントローラー自身には温度と湿度、照度を検知するセンサーが内蔵されているので、例えば室温が設定した温度を上回ったり、あるいは下回った場合、スマホにアラートを飛ばす機能もある。例えばお留守番中のペットがいる場合、アラートを頼りにエアコンをリモコン操作するといった使い形ができるだろう。

 ユニークな機能の1つに「オリジナルリモコン作成」がある。スマホの1画面に複数機器の頻繁に使うメニューを切り取って、より使いやすくなるように“おまとめ”できるというもの。

オリジナルリモコンやマクロ作成、宅外リモートコントロールの機能などを実現している

 もう1つは複数の家電機器の操作を、連続するアクションとしてひとまとめにできるマクロ作成だ。例えば「帰宅した時にシーリングライトとテレビをまとめてオンにしてくれるボタンがあれば良いのに」という願いをかなえてくれる。ほかにもタイマー機能を使えば目覚まし時計の代わりに指定した時間にテレビをオンにしたり、起床とともにシーリングライトを点灯するといったことも可能。ユーザーが使いやすくカスタマイズしたリモコンの操作データを書き出し、他のスマホでも使えるといった実用的な機能も備えている。

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