パイオニアのRAYZ Rallyは、iOSデバイスのLightning端子に直結して使うポータブルスピーカー。商品のコンセプトとして、ビデオ会議などのカンファレンス用途がメインなので、音質はHomePodと比べるべきではないかもしれないが、筆者はRAYZ Rallyを旅行の時に持ち出してホテルでBGM的に音楽を聞くこともある。手のひらサイズでコンパクト。ハンドリングもとにかく簡単なのが本機の魅力だと感じている。
RAYZ Rallyの機能をフルに発揮させるために、まずApp Storeから「Pioneer Rayz」アプリをインストールしておく。一方、iPhoneは「設定」アプリの「Siriと検索」から「“Hey Siri”を聞き取る」のトグルボタンをオン。2014年秋に登場したiOS 8.1以降の端末なら、スタンバイ状態のiOSデバイスに「Hey Siri」と話しかけてSiriを起動できる。
RAYZ Rallyは、2017年11月に実施されたソフトウェアアップデートで、RAYZ Rallyに内蔵されているマイクの集音特性を「パーソナル」「少人数」「会議室」「外出先」の4種類から選べるようになった。「会議室」では大きな空間で使ったときに発生しがちなハウリングを抑え、「外出先」を選ぶとノイズリダクションを効かせて周囲の騒音を低減してくれる。
設定を「少人数」にセットした状態で、約3メートル離れたテレビラックの上に置いたiPhoneとスピーカーに向け、「Hey Siri」と声をかけるとSiriが機敏に反応した。きょうの天気、ひいきにしているサッカーチームの試合結果、新着メールの内容などはハキハキとした声で読み上げてくれる。HomeKitについてはあいにく筆者宅に試せる製品がなかったが、RAYZ Rallyが間に入ってもiPhone単体でSiriを使う時とできること、できないことは恐らく変わらないだろう。
端末に保存した音楽ファイルやApple Musicの音源も、音声によるコマンド入力を使って検索、再生できた。聞きたい曲を見つけてくれるまでの反応が若干鈍いようにも感じられるが、HomePodではもっと鋭く反応してくれるようになるのだろうか。
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