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ソニー製ヘッドフォンの“新たな顔”、「MDR-1AM2」登場

» 2018年02月20日 18時27分 公開
[ITmedia]

 ソニーは2月20日、プレミアムヘッドフォン「MDR-1AM2」を発表した。2012年発売の「MDR-1R」、2014年の「MDR-1A」に続く「ソニー製ヘッドフォンの新たな顔」(同社)。3月10日に発売する予定で、価格はオープンプライス。店頭では3万円前後(税別)になる見込みだ。

「MDR-1AM2」

 基本デザインは従来機から踏襲しつつ、ハウジングの直径を7mm縮小(約59mm)、ヘッドバンドの構造を見直して27.5mm幅とするなど各パーツのスリム化を図った。重量も約38g減の約187gと軽量化。外観パーツが減り、シンプルで一体感のあるデザインになった。

カラーはブラックとシルバーの2色

 10万Hzまで出せる新開発の40mm径ドライバーには、アルミコーティングを施したLCP(液晶ポリマー)振動板を採用している。素材としては従来機のMDR-1Aと同じだが、ドーム中心部を高くして剛性を高め、超高音域の感度が向上したという。同社では、近年のシミュレーション技術や試作機製造技術の向上で試作と試聴のサイクルを素早く回すことが可能になり、技術的な課題を克服できたとしている。

 またグリルにはフラグシップモデルの「MDR-Z1R」で初めて採用したフィボナッチパターンを施し、振動板からの空気の伝搬を阻害しない構造とした。フィボナッチパターンは、「フィボナッチ数列」を参考に曲線を使って開口部を均等化したもので、音響特性が“グリルがない状態”に近づくという。

 イヤーパッドの形状や素材も変わった。表面には吸放湿性に優れた合皮を使って蒸れにくくしたほか、内部素材に低反発ウレタンフォームを用いて装着時の遮音性と装着感を両立したという。

 付属のケーブルは2本。1本は通常の3.5mmステレオミニプラグで、もう1本はバランス接続に対応した4.4mm径プラグとなっている。ハイレゾ対応ウォークマン「NW-ZX300」など対応機器と組み合わせると、クロストークを低減してクリアな音が楽しめる。

2本のケーブルが付属する

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