矢野経済研究所は1月30日、「玩具市場に関する調査結果2008」を発表、2007年度の国内おもちゃ市場規模は前年比0.8%増の8934億円(出荷金額ベース)だった。
景気後退で消費意欲が減退することから、2008年度の市場規模は前年度比7.7%減の8243億円になると同研究所は見込んでいる。同市場の6割強はテレビゲームが占めているが、「2008年度は『モンスターハンター ポータブル 2nd G』(2008年3月発売)のヒットでPSPの売上が大幅に伸長、『ニンテンドーDS』の上位機種として2008年11月に発売された『ニンテンドーDSi』が好調など、明るい材料も見られたが、2005〜2006年度ほどの勢いはない」(同研究所)という。
品目別の市場規模を見ると、2007年度に好調だったオンラインゲーム(前年度比32.3%増の1316億円)や学習ゲームソフト(同41.6%増の497億円)は、2008年度は減速する見込み(オンラインゲームは前年度比18.6%増の1560億円、学習ゲームソフトは同11.9%減の438億円)。
また、クッキングトイ(調理できるおもちゃ)が人気を集めており、2008年度の市場規模は前年度比190.9%増の32億円となる見込み。「背景としては『食』あるいは『食育』への関心の高まりがあると思われる。また、親子で一緒に調理をすることによってコミュニケーションの促進を図れることや、手軽に調理を楽しめることも人気の要因とみられる」(同研究所)
面談やヒアリング、郵送アンケートによる調査で、対象は玩具・ゲームコンテンツ関連メーカー、卸問屋、小売事業者など。調査期間は2008年10月から12月。
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