RSSというのは、ニュースやブログなどのWeb媒体を定期購読するためのテキスト配信技術だ。配信を受けるだけならばブラウザの標準機能だけでもかまわないが、多くの配信を受ける場合、便利なのはRSSリーダーと呼ばれる専用のWebサービスだ。具体的にはGoogle Readerやlivedoor Readerになる。
iPhone/iPod touchでのRSSリーダーのアプリケーションの中には、これらのサービスを通して事前にRSSの内容をダウンロードしておき、通信ができないオフライン環境でも内容を確認ができるものがある。
その中でも最も完成度が高いと言われているのが筆者も愛用しているBylineだ。これはGoogle Readerと連携するiPhone/iPod touch専用のアプリケーションだ(利用にはGoogleアカウントの取得〈無料〉が必須)。詳しい使い方はこちらの記事(関連リンク)に詳しく掲載されている。価格は600円だが、この使いやすさ・安定性を考えれば安すぎるくらいだろう。RSSと一緒に参照ページも一緒にダウンロードしてくれるので、RSSで全文配信されていなくても全文読むことができる。
実は、Yahoo Pipesなどのサービスを使って部分配信しかされていないRSSを全文配信に変換することができるのだが……このような技術は広告料を主な収入源とするBusiness Media 誠などのネット媒体にとっては脅威なので、あまり詳細に触れるのは止めておこう。ちなみにBusiness Media 誠のサイトで試してみたところ、RSSからは全文配信を受けることはできなかった。だが、こういった使い方も見込んで、今後はRSSに広告を埋め込んで全文配信などをやって欲しいものだ。
具体的な利用方法としては、Bylineでダウンロードした英文を読んでみて、よく分からなかったものは同じ話題の日本語記事を読んでから、英文を読み返してみることにしている。
配信媒体に関しても、英語Podcast以上に英文のRSS対応サイトだったら事欠かない。筆者は英文では金融関係の情報メディアやApple関係の噂サイトのRSS配信を受けているが、野球が好きならばメジャーリーグの地元紙の配信を受けるのもいいだろうし、セレブ好きならあちらのエンターテイメント系のサイトの配信を受けるのもいいだろう。
いずれにせよ、自分の好きなメディアを見つけて、楽しんで勉強できる環境を作ることが英語勉強の継続の秘けつに違いない。英語に触れる時間が重要だというのはセミネイティブの知人に共通した意見だから、少しの空き時間を英語で満たせるiPhoneやiPod touchはかなり便利な英語学習ツールである。
iPod touch1台なら英語教材一式を買うよりは安く済むだろうから、4月で心機一転と言うことでこれを機に試してみてはいかがだろうか。
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