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スマホの便利さを“アナログ”で疑似体験――ソフトバンクがプロジェクト動画を公開舞台は多良間島(2/2 ページ)

ソフトバンクが、スマートフォンの便利さを“アナログ”で疑似体験するプロジェクト動画を公開した。舞台は、スマートフォンの普及率が低いとされている沖縄県の多良間島だ。

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スマート黒電話:昔の黒電話と同じ手順でビデオ通話が可能

 「スマート黒電話」は、旧式の黒電話を改造してPCにつないで使えるようにしたデバイスだ。今回のプロジェクトでは、iPhoneやMacならアプリの追加なく使えるビデオ通話サービス「FaceTime」とスマート黒電話を組み合わせている。

 スマート黒電話から発信する場合は、受話器を上げてiPhoneの電話番号をダイヤルする。ダイヤル信号は内蔵の回路によってパルス信号からデジタル信号に変換され、Macに伝達される。この番号を使って、OS XのFaceTimeアプリから発信するのだ。

 一方、着信する場合は、ベルが鳴ったら受話器を上げるだけで良い。発信・着信ともに従来の黒電話の感覚で利用できることが大きな特徴だ。

スマート黒電話の発信シーンスマート黒電話の着信シーン スマート黒電話の発信はiPhoneの電話番号をダイヤルする(写真=左)。着信は、ベルが鳴ったら受話器を上げるだけ(写真=右)
スマート黒電話の背面
スマート黒電話の背面

クラウドVHS:ビデオカセットの挿入でデジタル動画を再生

 「クラウドVHS」は、ビデオデッキにビデオカセットを入れると、そのカセットにひも付いたデジタル動画を再生できる仕組みだ。

 動画の送信側は、専用アプリでスマホの動画にタイトルを付けてアップロードする。複数の動画ファイルを同時にアップロードして、1つの動画としてまとめることも可能だ。

 アップロードが完了すると、相手先にあるラベルプリンターが動作し、QRコードと動画のタイトルが印字されたビデオラベルが出てくる。このラベルをビデオカセットに貼り付け、ビデオデッキに入れると、アップロードした動画をストリーミング再生する。巻き戻し(早戻し)と早送りなどの操作は、ビデオデッキのリモコンを使って行う。見る動画を切り替える場合は、カセットを取り出して入れ替えれば良い。

 この「ビデオデッキ」は見た目こそ普通のVHSデッキだが、ビデオラベルに貼り付けたQRコードを読み取るリーダーと、動画のタイトルを表示するLED表示板、通信や動画再生をつかさどるマイクロコンピュータなどを組み込む改造が施されている。

ラベルを貼るカセットをデッキに入れる ラベルプリンターから出力されたビデオラベルをカセットに貼り(写真=左)、「ビデオデッキ」に挿入(写真=右)すると……
再生開始巻き戻し中 QRコードに記載のURLから動画を取得し再生する(写真=左)。巻き戻し(早戻し)・早送り時の挙動も、できる限り再現している(写真=右)

影遊びオンライン:遠く離れていても影絵で遊べる

 「影遊びオンライン」は、カメラを装着したPCとプロジェクターを使って、遠隔地でも影絵遊びができるというシステムだ。

 システムの起動は、ベッドライトの消灯がトリガーとなる。ベッドライトが消灯すると、障子にLEDライトの明かりが投影されて、影絵遊びが可能な状態となる。作った影絵を、障子の向こう側にあるカメラが撮影し、PCを介して相手側に伝送する。受け取った画像は、PCにつながれたプロジェクターで障子に投影される。

 あたかも、すぐそばで影絵遊びをしているような感覚を味わえるのが、このシステムの特徴だ。

影遊びオンライン
お互いの影絵をネットワークを介して送り合う「影遊びオンライン」

 今回のプロジェクトで利用されたAnalog Innovationツールは、あくまでも動画用に特別に作られたものだ。ソフトバンクでは、この動画を通してスマホをより身近に感じてもらいたいとしている。

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