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» 2004年03月19日 22時23分 UPDATE

フォトエキスポで見つけた“変なデジカメ”

多様化するニーズにあわせて、デジカメにも“こだわりの製品”が登場し始めている。フォトエキスポ2004で「二眼レフ風」や「超望遠」など“一風変わった”デジカメを探してみた。

[西坂真人,ITmedia]

 低価格なレンズ交換式一眼レフデジカメ(DSLR)の登場で、いよいよ“銀塩フィルム”からの移行が加速しそうなデジカメの世界。市場の広がりとともにデジカメへのニーズも多様化し、フルマニュアル機やレンジファインダーデジカメなど、“単なる撮影する道具”からもう一歩踏み込んだ“こだわりの製品”が登場し始めている。

 フォトエキスポ2004で、そんな“一風変わった”デジカメを探してみた。

写真を知り尽くした会社が“遊ぶ”とこうなります

 “世界初のニ眼タイプデジカメ”として3月5日に発表された「MiniDigi」。独Rollei Fototechnic製ニ眼レフカメラの名機「ローライフレックス」を模して、49(幅)×73(高さ)×45(奥行き)ミリの手のひらサイズにミニチュア化した“変なデジカメ”だ。

photo ローライをミニチュア化した“世界初のニ眼タイプデジカメ”「MiniDigi」

 フォトエキスポでMiniDigiを紹介していたのは、駒村商会。ホースマンや大・中判カメラなどプロ/ハイアマチュア向け写真機材を長年手がける“写真”を知り尽くした会社だけに、この“なんちゃってローライ”もこだわりの製品となっている。

 200万画素のCOMSセンサーを搭載するが、記録サイズは1280×1280/640×640ピクセルと6×6判を使うローライと同じ正方形の画像が撮影できる。「二眼タイプの縦長スタイルでコンパクトに仕上げるため、記録メディアはSDメモリーカードを使用し、電池は小型のリチウム電池(CR2)を採用した」(同社)

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 “四角い箱の中を上からのぞき込む”というアナログ二眼レフの撮影スタイルまで模しており、上部に備えた液晶ディスプレイ(1.1インチ)はウエストレベルファインダーとして使用可能。小型軽量ボディなので、専用ストラップで首に下げたまま撮影することもできる。

photo 上からのぞき込むアナログ二眼レフの撮影スタイルまで再現。被写体と目を合わさないため、自然な表情が撮影できる

 しかも、右手側についたクランクを回すことでシャッターチャージが行われるというギミックも装備。ただし二眼のうち、上のレンズはダミーとなっており、二眼レフの光学システムまでを再現しているわけではないのは残念なところ。

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 「エプソンのレンジファインダー機の例もありますし、この際、“本物のローライデジタル”を作ってみませんか?」と担当者に提案したところ、「中判サイズの撮像素子だけでも数十万円になってしまうのでムリでしょう。やりたいですけどね」との返事。3万9800円で5月21日に発売するMiniDigiが大ヒットすれば、可能性も出てくる?

ようやく登場?超望遠デジカメ

 昨年のフォトエキスポ記事でも取り上げた興和の超望遠デジカメスコープ「TD-1」。当時、「遅くても(2003年)8月までには発売したい」としていた製品だが、仕様変更などに手間取って商品化が遅れに遅れ、とうとう今回、2年連続してフォトエキスポ参考出展となった“変なデジカメ”だ。

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 1/2.5インチ有効314万画素のCCDを採用。75-225ミり(F2.8-F4)のズームレンズは、35ミリ判換算で450-1350ミリの超望遠が楽しめる。昨年試作モデルからの大きな変更点は液晶ディスプレイ。画面サイズを1.6インチから1.8インチに大型化したほか、再生時だけでなく撮影時も拡大表示(最大4倍)ができる機能を装備。超望遠撮影で難しいピント合わせを、大きな液晶画面でも確認することが可能になった。

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 6月中に発売する予定で、価格は20万円前後。ネット上の掲示板では「開発を断念したのでは」との声もあがっていた製品だけに、期待が高まる。ただ、発売日を聞いたある来場者からは「去年もそんなようなこと言っていたよねー」とキツイ一言も。

Foveon搭載機と格安デジカメ――Plaloid

 日本ポラロイドのブースでは、PMA 2004でお披露目したFoveon X3センサー搭載のコンパクト機「Plaloid X530」を参考出展していた。

photo Foveon X3センサー搭載「Plaloid X530」

 光の3原色を一つの画素で取り込むFoveon X3は、これまでの撮像素子にはできなかった画作りの可能性が期待されている。展示していたのはPMA同様モックアップで、Foveon X3の画像を確認することはできなかったが、ブース担当者によると6〜7月には日本でも発売するとのこと。価格は未定だが、PMAで明かされた米国価格が399ドルなので4万5000円前後といったところか。

 また、イオンの9980円デジカメに続く低価格機として、320万画素CMOSセンサーを搭載した単焦点デジカメ「PDC 2070」を4月から発売するという。

photo 320万画素・単焦点デジカメ「PDC 2070」

 9980円デジカメからの変更点は、撮像素子の高画素化(210万画素から320万画素)と液晶ディスプレイのTFT化、記録メディアの変更(スマートメディアからSDメモリーカード)など。価格は1万2800円とコストパフォーマンスの高さも折り紙付き。今回はイオン以外の販売チャンネルを使うという。

photo 右が9980円デジカメ。大きさはほぼ同じだが、メッキ処理やカラーリングなどで“少しだけ”高級感を演出している

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