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Sunとの雪解けの証、JBossの「裏カンファレンス」中止

» 2004年04月06日 08時14分 公開
[IDG Japan]
IDG

 今年も6月28日から7月1日まで、米サンフランシスコでSun Microsystems主催のJavaONEカンファレンスが開かれるが、今年は、これに対抗したJBoss Groupの「裏カンファレンス」は開かれない。昨年、JavaONEの会期に合わせ「JBossTwo」という対抗イベントを主催したJBossだが(6月13日の記事参照)、今年は対抗会議を中止して、JavaONEにブースを設けることになった。

 JBossはかつて、オープンソースライセンスの下でリリースされている同社のアプリケーションサーバがSunのJ2EE仕様準拠の認定を受ける際の料金の支払いをめぐってSunと意見が対立していた。だが昨年11月、和解に至り、JBossはJ2EE認定の取得に向けた一歩を踏み出している(11月19日の記事参照)。

 その後、JBossはSunのJava Community Process(JCP)に参加してEnterprise JavaBeans(EJB)仕様の新版開発に協力している。

 JBossの戦略・企業開発担当副社長ボブ・ビッケル氏によると、以前なら、JavaONEへの参加など考えもしなかったが、今年は、ブースを設けるだけでなくテクニカルセッションにも参加する。これは、両社の関係の「雪解け」を示すものだという。

 JBossは、裏カンファレンスは開かないが、JavaONEで独自の催しとして「小さなカクテルパーティーを開き、Sun社員も招待する予定」だと同氏は話している。

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