ITmedia NEWS >

日本電産がマックストアへの訴訟を取り下げ

» 2004年04月07日 18時56分 公開
[ITmedia]

 日本電産は4月7日までに、HDD用モーターの特許に関して米Maxtorの日本法人・日本マックストアを相手取って起こした訴訟(関連記事を参照)を取り下げたことを明らかにした。和解条件は非公表だが、「Maxtorと交渉し、一定の理解が得られたため」(日本電産)だとしている。

 この発表を受けてミネベアは日本電産を再提訴。マックストアとの和解を表明した日本電産のニュースリリース上に「訴えの取り下げは、ミネベアが日本電産の特許を侵害している件での提訴問題(関連記事を参照)には何らの影響を与えるものではない」とあったことに対し、ミネベアは、日本電産の特許を侵害していないことを再び主張、特許を侵害しているという虚偽の事実を流布しないことを求めている。

 ミネベアは、日本電産が虚偽の事実を流布することにより、マックストアなどミネベアの取引先に風評が生じ、営業活動に多大な損害が及ぶと主張している。

 これに対して日本電産では「ミネベアが日本電産の特許を侵害しているのは事実だが、今回の提訴については、訴状を見ていないのでコメントできない」としている。

 これまでの経緯に関しては、「日本電産が特許を主張してミネベアを逆提訴しようにも、ミネベアは海外でモーターを生産しているため、国内法での提訴が不可能。代わりに、海外でミネベアのモーターを購入、国内で販売しているマックストアを提訴するしかなかった。マックストアは日本電産にとっても重要な顧客。係争を長引かせてもメリットはなく、一定の理解が得られたため和解した」と説明している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.