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SAP、「オープン」アーキテクチャをアピール

» 2004年05月14日 11時11分 公開
[IDG Japan]
IDG

 かつて競合製品との統合に消極的だったSAPが、今や「オープン」をキーワードとしている。

 SAP幹部らは米ニューオーリンズで開催の国際顧客会議SAPPHIRE '04で小売業向けの戦略を披露、大企業だけでなく中規模企業向けの取り組みも強化すると約束したのに加え、統合が容易なWebサービスベースのアーキテクチャ構築に向けた取り組みをアピールしている。

 こうしたアーキテクチャの下では、SAPと他社のソフトを連携させ、各種アプリケーションをまたいだ形でビジネスプロセスを展開でき、利用企業のコスト削減につながるという。

 SAPのヘニング・カガーマンCEOは5月12日、こうした考えの下、統合プラットフォームの「NetWeaver」によって、顧客のソフトウェア投資を生かせるようにするとの意向を示している。

 SAPのソフトは柔軟性が高いが、これによって顧客が得られるものはシングルベンダーのソリューションだとカガーマン氏は指摘、Webサービスベースのエンタープライズサービスアーキテクチャこそ、「向こう10年以上通用する適切なアーキテクチャだと確信している」とした。

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