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» 2004年07月17日 13時58分 UPDATE

花形から裏方へ――NECのPC事業を支える群馬事業所 (1/3)

NEC製デスクトップPCの開発・生産拠点だった群馬事業所が、修理・サポートの拠点に変わって2年が過ぎた。開発者という花形の職に就いていた従業員の中には当初、モチベーションの低下も見られたというが――。

[中嶋嘉祐,ITmedia]

 NECパーソナルプロダクツは7月16日、PC修理やユーザーサポートなどを担当する群馬事業所(群馬県太田市)をマスコミ向けに公開した。今ではPC購入後のサポートという“裏方”に回っているが、2年前に修理・サポート担当のNECカスタムサポートへ転身するまで、NEC製デスクトップPCの開発・生産拠点として活躍していた事業所だ。

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photo 埼玉県・茨城県との県境に近い群馬県太田市にある群馬事業所。7月1日付でNECパーソナルプロダクツに吸収合併された

 転身するといっても、事業所の従業員はほとんどそのまま。開発・生産の担当者が、修理・サポートに回ったわけだ。

 「(移行には)難儀した。すべてがゼロからのスタートだった」(加藤秀章執行役員)。デスクトップPCの元開発者は、ハードの設計を知っていても修理のノウハウがなく、手をどう動かせばいいかが分からない。修理後に報告レポートを作成しようとすれば、元生産担当者から「キーボードの打ち方が分からない」という声が飛んだ。実作業に入る前に、まずは教育が必要だった。

photo 2002年7月時点の修理フロア。修理用ラインはわずか2本。フロアのかなりの部分が教育用

 デスクトップPCの開発という花形職種から、修理・サポートに――。中には、モチベーションが下がってしまう従業員もいた。

 しかし、原因が分かりづらい故障を直すには、製品に関する詳しい知識が必要になる。かつては自分が開発を担当した製品――。周囲から故障個所が分かりにくい製品の相談を受けるようになり、自分の役割に誇りを持つようになったという。

photo 元開発職の従業員は現在、修理班の中で管理職や教育係の役割を果たしている。また、元開発職を集めたサポート技術部が修理フロアの片隅に控え、故障原因が分からない場合はベル1つで駆けつける

 受身だった姿勢も、攻めに変わった。例えば電源が故障しているのなら、コンデンサーの不具合が原因なのか、それともどこかで断線しているのか、プラグを差し込んで原因を解析するシステムを所内で開発。数分で原因を特定できるようになった。従来は原因が不透明な場合、ランニング試験も含めて丸1日かかることがあったという。

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