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世界初、地球磁気圏をリアルタイムシミュレート

» 2004年07月30日 19時15分 公開
[ITmedia]

 情報通信研究機構、九州大学、NECはこのほど、地球周辺の磁気圏の状況をリアルタイムに把握できる3次元シミュレーションシステムを世界で初めて開発、運用を開始した。いわゆる“宇宙天気予報”システムとして、人工衛星の安定運用に役立てる。

 太陽から地球までの磁気圏の状況を把握するシステム。磁場が乱れると、人工衛星の運用に支障が出ることがあるため、磁場の正確な把握と、それに基づいた変化の予測が必要とされてきた。

 NEC製スーパーコンピューター「SX-6」を使って物理現象のシミュレートを高速化したほか、同社製ソフト「RVSLIB」により、計算結果のリアルタイムな可視化が可能になった。

 今後はより正確で定量的な予測ができるよう、精度を向上させるとしている。

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