1位 MS、ダウンロードセンターでWindowsの海賊版チェック
3位 64ビット版Windowsの延期に「がっかり」とAMD CEO
4位 「mixi依存症なんです」――ソーシャルネットで人生が変わった26歳女性
6位 お年寄りと戦車の文字入力──インタフェースはまだまだ進化する
9位 「ディスプレイ革命」は日本主導で乗り切れ――JEITA安藤会長
「iPodってMP3じゃないの?」――最近、2人の友人から同じ質問をされ、答えに困った。
弊誌の読者なら質問の意味すら理解しかねるだろう。2人はどうやら、「シリコンオーディオ」という「デバイス」を「MP3」という「ファイル形式」と同じだと思っているらしかった。MP3はファイル形式の一つでしかないこと、iPodはMP3以外も再生できること、そもそもiPodはHDDプレーヤーであってシリコンオーディオとは微妙に違うことなど知る由もない。「ファイル形式」「HDD」の意味すら分かってもらえるか怪しい。一体どう説明すればいいのか……。
考えた末ひねり出した解説は、お粗末だった。「あなたが『MP3』と言っているのは、MP3という形式の音楽ファイルを再生するプレーヤー。MP3は音楽ファイル形式として、今一番普及している。iPodもMP3プレーヤーの一つなんだけど、一般的なプレーヤーよりも容量が大きくて、曲をたくさん保存できる」――少々不正確だが、これ以上正しく・詳しく説明すると余計混乱する気がして諦めた。2人は「なんとなく分かった」と言ってくれた。
iPodがヒットし、PCユーザーの間ではHDD/シリコンオーディオプレーヤーが一般化している。とはいえ、PCをあまり使わない人にとってはまだまだ訳の分からない代物。何も考えずにCDをただ録音できたMDとは違い、ファイルフォーマットやらビットレートやら転送ソフトやらCCCDやら――録音時に考えなくてはならないことが多すぎる。
今週2位にランクインした記事は、ATRAC路線を突き進んでいたソニーが結局、HDDウォークマンでMP3に対応する意向を明らかにしたというもの。ATRACを音楽データのスタンダードにするというソニーの夢はとうとう潰えたようだ。だが今後、音楽ファイルフォーマットが統一される兆しも見えない。
何も考えずに音楽を録音・再生できるデジタルオーディオ機器は、もう現れないのだろうか。音楽プレーヤーが、ファイル形式など意識したくない“普通の人”にも使いやすくなる日は来るのだろうか――そんなことを考えながら、彼らにシリコン/HDDオーディオをどう解説すれば分かってもらえるか、まだ悩んでいる。
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