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多言語を使い分ける「Zafi.D」ワーム、クリスマスカード装い拡散

» 2004年12月15日 08時17分 公開
[ITmedia]

 電子メールで感染するZafiワームの新たな亜種「Zafi.D」が拡散している。クリスマスメッセージを装い、複数の言語を使い分けるという。F-Secureは12月14日、報告件数が増えたことを理由に危険度レベルを引き上げた。

 F-Secureのウイルス情報によれば、最初のZafiワームがハンガリー語のみだったのに対し、今回のZafi.Dは英語、イタリア語、スペイン語、ロシア語など複数の言語で電子メールを送りつける。感染したコンピュータからアドレスを収集し、自前のSMTPエンジンでワーム付きメールを送信。送信先アドレスのドメインを参照してメールの言語を使い分けるという。

 英語版のメールは「Merry Christmas!」などの件名で届き、本文には「Happy...Hollydays!」などの文字がグラフィックスで表示される。添付ファイルは「postcard」の文字が含まれ、.pif、.com、.zipなどの拡張子が付いている。

 感染すると、「firewall」または「virus」の文字を含んだアプリケーションを停止させ、これらのファイルを上書きしてしまうほか、WindowsのTask ManagerやRegistry Editorといったツールを停止させる。また、システムに裏口を開き、ファイルのアップロードや実行に利用するという。

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