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ニッポン放送、フジに新株予約権 行使で子会社化

» 2005年02月23日 18時24分 公開
[ITmedia]

 ニッポン放送は2月23日、フジテレビジョンに総額158億円の新株予約権を発行すると発表した。ニッポン放送の発行済み株式総数3280万株に対し、フジテレビは新株予約権を行使すると4720万株を取得し、実施中の公開買い付けの結果にかかわらずニッポン放送を子会社化できる。

 ニッポン放送は、同日時点で同社株式の40%強を取得したライブドアについて、「(ライブドアの)大量株式取得は、一部株主に対してのみ支配プレミアムが支払われるなど、既存株主にとって著しく透明性・公平性を欠き、少なくとも公開買い付け規制の趣旨に反し、違法の疑いもある」と主張。

 ニッポン放送がライブドア支配下となった場合、フジは取り引きを一切中止する意向を伝えてきていることを理由に「フジサンケイグループから離脱した場合、企業価値に甚大な悪影響がある」とし、フジに対する新株予約権の発行は企業価値の維持が目的だと説明した。

 またライブドアによる大量取得が、マスコミとして担うべき公共性と両立しない、とした。

 新株予約権は第三者割当方式でフジにすべて割り当てる。申し込みは3月23日、払い込み期日は同24日、行使期間は同25日から6月24日。払い込み金額の算定はTOB価格の5950円をベースとし、総額2808億円。

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