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「りんご豚」「温かい冷蔵庫」「PSX」の共通点News Weekly Access Top10(2005年2月27日−3月5日)

» 2005年03月07日 21時22分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 先週末、春スキーに訪れた長野県・戸狩温泉のスキー場で、「りんご豚」という変わった料理を見つけた。りんご豚といっても、リンゴを食べさせた豚でも、豚の形をしたリンゴでもない。地元産の豚肉を、リンゴ入りの煮汁で煮、タマネギや糸こんにゃくと合わせた牛丼風の料理だ。

 リンゴも豚肉も、素材としての真新しさはないが、組み合わせると新鮮だ。カレーやラーメンに飽き、戸狩でしか食べられないものを求めるスキーヤーに人気で、カフェテリアで昼食をとる人の半数ほどが頼んでいた。

 実際食べてみると、リンゴの甘味と豚肉がよく合う上、リンゴに含まれる成分のおかげで肉が柔らかくジューシーに。奇抜な組み合わせだけに味は期待していなかったのだが、いい意味で期待を裏切ってくれた。

 先週7位にランクインした、シャープの“料理が冷めない冷蔵庫”も、保温庫と冷蔵庫という全く逆の機能の組み合わせが真新しく、話題になった。同じくシャープが開発した、水蒸気で調理するオーブン「ヘルシオ」は、水蒸気とオーブンという“シャープな目の付け所”が目を引いた上、脂肪分や塩分をカットできる実用性が受け、ヒットにつながった。

 一方、ソニーの「PSX」は、ゲーム機とDVDレコーダーを組み合わせて新市場開拓をねらったが、昨年12月に発売した機種が早くも生産終了。発表時は真新しい組み合わせに注目が集まったものの、市場ニーズとは微妙にずれていたようだ。

 “iPod以前”に携帯音楽再生機の代名詞だったブランドと携帯電話を組み合わせたウォークマン携帯は、音楽再生携帯が一般化している国内ユーザーにとっては斬新な組み合わせとは言えないものの、カセット・MDウォークマンで育った世代の期待は高い。リンゴ豚やヘルシオのように、実機の機能がユーザーニーズに合ってさえいればヒットしそうだ。米MotorolaのiTunes携帯との対決も見守りたい。

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