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NEC、携帯不振で営業益28%減

» 2005年04月27日 19時48分 公開
[ITmedia]

 NECが4月27日発表した2005年3月期連結決算は、営業利益が前期比28.2%減の1312億円になったと発表した。IT・ネットワークソリューション事業は改善したものの、携帯電話端末と半導体事業の不振が響いた。

 売上高は同1.1%減の4兆8551億円だが、PDP事業など、譲渡で連結対象から外れた分を含めると実質2%増だとしている。税引き前利益は同28.0%減の1157億円。純利益は、エルピーダメモリの上場益250億円などを計上したため、同65.2%増の679億円となった。

 ITソリューション事業の売上高は同2.2%増の2兆1444億円に改善した。SI事業が堅調な上、価格低下が激しいサーバも原価低減で黒字化した。一方、携帯端末事業は250億円の営業赤字を計上。端末販売が台数ベースで15%減った上、競争力強化に向けた戦略的コスト増も重かった。半導体事業は下期に調整局面に入り、中核のNECエレクトロニクスが減収減益となった(関連記事参照)

 今期連結業績予想は、売上高が3%増の5兆円。ただし増加分はアビームコンサルティングの連結化分などがほとんどで、既存事業はよこばいを見込む。営業利益は1500億円、税引き前利益は1300億円、当期純利益は600億円。

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