これもクールビズ、「空調服」が世界進出(2/2 ページ)
空調服は海を渡る
大量受注が見込める一部大手企業の工場向けには、制服型空調服を試作している。現在、日本を代表する大手メーカー2社の工場向けオリジナル空調服を開発中だ。
食品工場向けの特製空調服も、大手食品メーカーと共同開発している。煮炊きをする工場は非常に暑いが、従来の空調服だと体についたほこりや体毛が風にあおられて袖口などから外に出る可能性があるため、食品工場では使えないためだ。
このほか、レインコート型や、クールビズを意識したスーツ版も試作。ラインアップは今後も増やす予定だ。
パーツのみの販売も行う。韓国の服飾メーカーに、ファンの部品だけを出荷する契約も結んだ。国内メーカーからもひきあいがあるといい、今後は、さまざまな会社から空調服が発売されそうだ。
中国工場と“空調服知財戦略”
中国に建設中の事務所兼組み立て工場は、床面積5000平方メートル。9月に完成し、11月から稼働予定だ。エネルギー問題に取り組む企業向けの優遇措置を受けられるため、月100万円程度の低価格で借りられたという。
新工場では、大量受注に対応した生産体制を構築するほか、中国国内向けにも安価に供給できる体制を作っておき、中国製コピー商品が出る前に市場を掌握しておくねらいだ。
空調服は特許の塊。1着あたり20ほどの特許技術が使われているといい、国内・国際特許の申請費用だけで月間200万円程度かけて知的財産を築いている。「技術は50~60年代のもの。まねするのは難しくない」(市ヶ谷社長)。特許をがっちり固め、権利保護や将来のライセンス収益にもつなげる。
空調服の技術は、洋服以外の分野にも生かす計画。市ヶ谷社長は「寝ても起きてもクーラー不要で生活できるようにしたい」という。将来は“空調布団”や“空調いす”なども開発されるかもしれない。
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