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「ゲームのリバースエンジニアリングはDMCA違反」と控訴裁認定

» 2005年09月03日 08時03分 公開
[ITmedia]

 オンラインゲームのリバースエンジニアリングをめぐり、ゲームメーカーのBlizzard Entertainmentと親会社のVivendi Universalがプログラマーらを米デジタルミレニアム著作権法(DMCA)違反で訴えていた裁判で、米第8巡回区連邦控訴裁は9月1日、Blizzard側の主張を認めた下級審の略式判決を支持する決定を言い渡した。

 判決文によると、Blizzardは「Diablo」などのオンラインゲームを提供し、公式サイトの「Battle.net」のみでプレイできるようにしていた。これに対し、コンピュータプログラマーのロブ・クリッテンデン氏らはリバースエンジニアリングを使ってBlizzardのプロトコル言語を読み取り、これらゲームを非公式サーバの「bnetd.org」を介してインターネットでプレイできるようにした。

 Blizzard側は、クリッテンデン氏らがゲームの著作権保護システムを解除したのはDMCA違反に当たるなどとして、ミズーリ州東部地区米連邦地裁に著作権侵害で提訴。同地裁がBlizzard側勝訴の略式判決を言い渡したため、これを不服としてクリッテンデン氏らが上訴していた。

 1日の連邦控訴裁判決では、リバースエンジニアリングによるコピー防止措置の解除はDMCA違反に当たると認定、地裁の略式判決を支持した。

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