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goo検索をATOKが支援 キーワード変換候補を“賢く”表示

» 2005年10月27日 21時22分 公開
[ITmedia]

 NTTレゾナントとジャストシステムは10月27日、ポータルサイト「goo」で、日本語入力システム「ATOK」の機能を使って検索できる新サービスのβ公開を始めた。ユーザーが調べたいキーワードを適切に入力できるようATOKで支援し、情報を探しやすくすることで利便性を高める。

 新サービスは「goo サジェストβ with ATOK」。Web検索の際、検索窓に変換前のひらがなを入力した段階から、変換候補の漢字表記などを入力欄下部に一覧表示する。

 当初の搭載辞書は人名(約2万9000語)、ランドマーク(約740語)、四字熟語(約930語)。人名の場合、名字をひらがなで入力すれば同姓の著名人を一覧で表示し、一部は顔写真とプロフィールからも参照できる。ランドマークは「goo地図」と連動して地図表示も可能。四字熟語辞書は「goo辞書」を使って意味や英語での言い回しを調べることもできる。

photo 辞書は充実している

 ユーザーのPCがATOKをインストールしている必要はなく、Ajax(Asynchronous JavaScript+XML)技術を使って入力された文字を判定し、サーバ側で処理している。「入力のタイミングなど、かなりシビアに見ている」(NTTレゾナント)ため、当初の対応ブラウザはWindows版のInternet Explorer 6 SP2に限った。今後、対応Webブラウザは拡大し、早期の商用化を目指す。

使えば使うほどgooもATOKも賢くなる

 NTTレゾナントポータル事業部の大町雄一副本部長によると、gooの検索キーワード上位1000語について、12%に当たる8回に1回はユーザーが目的の情報にたどりつけていないという。入力した言葉をカナ・漢字に変換する段階で表記揺れが避けられないためだ。

 ATOKは、ジャストシステムが20年にわたって精度を高めてきた変換エンジンが特徴だ。新サービスでは、ひらがなを入力していけば人名など多数の変換候補を表示してくれるため、音でしか覚えていない人名なども検索できるようになる。

 12月には、「クールビズ」といったgooで検索された流行語を収録したATOK専用辞書を公開する予定。日本語検索と変換に力を入れてきたgooとATOKという「日本語最強パートナーシップ」(大町副本部長)を深め、両社の関係をgooの検索利用状況をATOKの変換精度向上に活用していくなど、「使えば使うほど互いに賢くなる」という協力関係を築いていく考えだ。

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