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ICタグで子どもの交通事故防止

» 2005年11月16日 20時24分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 NTTデータ、日産自動車、イッツ・コミュニケーションズ、トレンディ、東急セキュリティの5社は、ICタグを活用して子どもを交通事故や犯罪から守る実証実験を、12月から横浜市で行う。

 地域の子どもに無線LAN対応ICタグを持たせ、周辺住民の自動車にもICタグを装備。電柱などに設置した無線LAN基地局でタグを検知し、子どもと自動車が同じエリア内に入ると「近くに人がいます、注意して走行してください」と車載機に警告する。

photo 子ども用ICタグは、お守り袋に入れて携帯してもらう

 子ども用のICタグは警報ボタン付き。ボタンを押すと同じエリア内にいる車載器に「緊急警報です」と知らせるほか、専用機器を設置している近所の住民宅や保護者、東急セキュリティにも通報。東急セキュリティから警備員が駆け付ける。

 基地局は、半径100〜300メートルの範囲のタグを検知するが、子どもの詳細な位置は特定できない。緊急通報を受けた際は、別に構築した位置情報取得システムと連携させ、子どもの位置を特定する計画だ。

 実験対象地域は、横浜市みたけ台地区の約2キロ四方。地域に住む子ども約200人と、周辺住民の協力者約200人、自動車約100台に参加してもらう。無線LAN基地局は21カ所に設置する。

 NTTデータが4月から行ってきた「子ども見守りサービス」実験の第2弾(関連記事参照)。車載用機器と無線LAN対応ICタグ、無線LAN基地局を新開発した。

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