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» 2005年12月21日 17時13分 UPDATE

ブロガーを“タレント”として育てるベンチャー

人気ブロガーを囲い込んで商品のPRに活用したり、マスメディアに売り込むビジネスを、ベンチャー企業が始めた。

[岡田有花,ITmedia]

 人気ブロガーを企業などに売り込むビジネスを、9月に誕生したベンチャー企業・フロンティアNEXTが行っている。有名ブロガーと専属契約を結び、提携企業の商品レビューをブログに書いてもらったり、出版社やテレビ局、ネット放送局に売り込み、書籍化や番組出演などで知名度を高めるという。

photo 竹下知志副社長(左)と小川雄亮社長

 「ブロガーは、影響力の割には一般からの評価が低い」と同社の小川雄亮社長は考え、人気ブロガーのメディアパワーをさまざまな企業に売り込んでいく。

 例えば、企業から新製品のサンプルをもらい、ブロガーに渡してレビューを書いてもらう「ブログ版記事広告」や、ブログ記事の書籍化への売り込み、ブロガーを使ったテレビ・ネット番組の提案などを行う。

 タレントプロダクションのブロガー版、といった位置づけ。ビジネスモデルは、タイアップ企業からブロガー紹介料などを受け取り、その一部を仕事量に応じて所属ブロガーに配分するというものだ。

 記事広告は“やらせ”にならないよう気を遣う。ブロガーに事前に商品を説明し、気に入ってもらえればレビューしてもらう仕組み。記事にも、固有名詞の間違いなど事実関係以外は手を入れず、ブロガーの素直な感想を書いてもらう。

 「宣伝にタレントを使うより、ブロガーを起用したほうが効果が高いこともありうる」――広告代理店出身の竹下知志副社長はこう話す。ブロガーは自分のメディアと固定読者を持っており、トラックバックやコメントで口コミを広げることができるためだ。

 ただ、ブログは、個人が自由に書いていることが信頼感につながっている面もある。企業が絡んでいると明かすと、たとえ自由に記事を書いてもらっていても、読者に抵抗感を与えて“炎上”してしまう危険性がある。

 このため、所属ブロガー名は当面は明かさない。ブログの社会的地位が高まり、同様なビジネスモデルの認知が高まれば、ブロガー名の公表も検討する。

 所属ブロガーは現在約20人。随時募集中で、ブログの審査や面接で採用を決める。「すばらしい才能を持ちながら埋もれているブロガーはたくさんいる」と小川社長は話し、才能あるブロガーを世に送り出したいと意気込む。

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