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欧州のGalileo衛星、12月28日に打ち上げ

» 2005年12月26日 16時42分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米国の既存GPSシステムを補完することを目指す欧州最初のGalileo衛星は、先の計画より8日遅れの12月28日に打ち上げられる予定だ。欧州宇宙機関(ESA)が12月22日に発表した。

 Galileoプログラムの最初の衛星「GIOVE-A」は20日にカザフスタンのバイコヌールから打ち上げられる予定だったが、飛行前テストで技術的な問題が出てきたために延期された。

 この衛星システムはドライバーやパイロット、船員、さらにこれまで衛星ナビゲーションを使っていなかった航空管制、緊急サービス、鉄道、電力網などのセクターにナビゲーションサービスを提供するために設計された。またこのシステムは携帯電話利用者が近くの映画館やレストランを探すのにも利用できる。

 28日の打ち上げに向け、準備はどんどん進んでいる。GIOVE-Aは今Fregatロケットと「連結」されており、次の段階では防御カバーなどすべてのノンフライトアイテムを取り外し、大気圏を脱する時に衛星を保護するノーズコーンを取り付けるとESAは説明する。

 ESAとGalileoプログラムのパートナーである欧州横断ネットワーク(TENs)は2010年までに30機の衛星を軌道上に打ち上げる見込みだ。

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