調査会社Gartnerが3月9日発表した予想によると、2006年の世界PC出荷は前年比10.7%増の2億3450万台となり、前年の15.5%に比べて伸び率が鈍化する見通しだ。
モバイルPCが堅調に伸びている半面、デスクトップPCの買い替えがピークを迎えて減速が見込まれ、PC市場の成長鈍化の原因になると予想している。
デスクトップPCの出荷は世界全体では1.9%の増加を予想。しかし欧米などの成熟市場と新興市場との間で大きな開きがあり、成熟市場では8.6%の減少が見込まれるのに対し、新興市場では19.5%増加する見通し。
モバイルPCの世界出荷は31.4%の伸びが見込まれ、成熟市場では22.1%増、新興市場では38.7%増を予想している。
今年はMicrosoftが次期WindowsのWindows Vistaの発売日をまだ発表していないこと、IntelがAMDに対抗して多数の技術革新を打ち出しつつあることも、PC販売停滞につながる不安定材料になるとGartnerは分析。アナリストのジョージ・シフラー氏は「これら新技術の発売時期と価値に対するエンドユーザーの不安が原因で、2006年後半かそれ以降までPCを買い控える買い手もあるかもしれない」と指摘している。
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