米Microsoftは5月17日、本拠地のワシントン州レドモンドで開いたCEOサミットで、企業向け検索製品の構想についてビル・ゲイツ会長が説明を行った。
企業向け検索の分野では、Googleがデスクトップ検索用のツールバーや企業向け検索アプライアンス提供に乗り出している。
これに対してMicrosoftは「情報管理とは、単なるブラウザツールバーやアプライアンス、あるいはネットワーク上の文書のキーワード検索をはるかに超えたものであり、エンタープライズ検索は単なる1コンポーネントにすぎない」と強調する。
こうした考え方に基づく「Windows Live Search」では、インフォメーションワーカーが簡単かつ統合的な手段で必要な情報を取得できる画期的な検索ソリューションの提供を目指すとMicrosoft。
具体的にはWindows VistaとMicrosoft Officeのアプリケーションで必要な情報を検索できるようにし、セキュリティ、プライバシー、コンプライアンスに配慮。単一の包括的ユーザーインタフェースを通じてインターネット、デスクトップ、企業ネットワークといった個別のシステムのコンテンツを集約できるようにする。
Windows Live Searchは今年下半期にテストバージョンをリリース予定。
一方、「Office SharePoint Server 2007」ではエンタープライズ検索機能と適合性、セキュリティ、拡張性の強化を図り、統合型の情報管理機能を提供する。
新機能として、SiebelやSAPなどビジネスアプリケーションの構造化された情報源を検索できる「Business Data Catalog」、適切な知識や影響力を持った担当者探しを支援する「Knowledge Network for Microsoft Office SharePoint Server 2007」などが盛り込まれる。
これらエンタープライズ検索機能は、Office SharePoint Server 2007を通じてMicrosoft Office 2007で実現を目指す。
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