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日本のPCソフト違法コピー率は28%、前年と変わらず

» 2006年05月23日 14時17分 公開
[ITmedia]

 MicrosoftやAdobe Systemsら世界の大手ソフト会社で構成するBusiness Software Alliance(BSA)は5月22日、2005年の日本のPCソフトウェア違法コピー率は前年と同じ28%で、損害額は16.21億ドル(約1800億円)だったと発表した。

 2004年の損害額・17億8700万ドルからは減少した。BSAの今泉寛アジア兼日本担当事務局長は「損害額に若干の減少があったものの、違法コピー率には変動がなかった。結果に甘んじることなく、引き続き違法コピーを予防するための取り組みを積極化する」とコメントしている。

 世界全体の違法コピー率は35%、損害額は340億ドル(約3兆8000億円)だった。違法コピー率は前年と同じだが、高率だった中国やロシア、インドなどの新興国、中・東欧、中東、アフリカなどで低下。中国とロシアは4ポイント減少するなど、顕著だった。

・高違法コピー率上位

ベトナム 90%
ジンバブエ 90%
インドネシア 87%
中国 86%
パキスタン 86%
カザフスタン 85%
ウクライナ 85%
カメルーン 84%
ロシア 83%
ボリビア 83%

・低違法コピー率上位

米国 21%
ニュージーランド 23%
オーストラリア 26%
フィンランド 26%
デンマーク 27%
ドイツ 27%
スウェーデン 27%
スイス 27%
イギリス 27%
日本 28%

・高違法コピー損害額上位

金額(単位:100万ドル)
米国 6895
中国 3884
フランス 3191
ドイツ 1920
イギリス 1802
ロシア 1625
日本 1621
イタリア 1564
カナダ 779
ブラジル 766

 調査はハイテク調査会社のIDCに委託して実施した。38カ国のアナリストが参加し、違法コピー状況を確認するために、ソフトとハードの出荷数に関する独自の統計データを使用し、5600件の調査を実施したという。

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