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青色LEDの中村教授、ミレニアム技術賞受賞

» 2006年06月16日 08時20分 公開
[ITmedia]

 青色発光ダイオード(LED)の発明者、中村修二氏が、優れた技術の発明者に贈られるミレニアム技術賞の2006年の受賞者に選ばれた。フィンランドのMillennium Prize Foundationが6月15日発表した。

 中村氏は現在、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の教授を務める。Millennium Prize Foundationは同氏について、「日本の技術の主流から外れた立場で科学技術関連のキャリアをスタートさせた」ユニークな経歴の持ち主として紹介している。

 受賞理由では「高輝度青色LEDの発明で光電子工学界をあっと言わせ、その後次々に緑色LED、青色レーザーダイオード、白色LEDを発表。こうした発明はすべて、半導体分野の研究者が何十年もかけて達成しようとしていたものだった」と解説。

 GaN(窒素ガリウム)素材と関連デバイスにおける中村氏の発明は、人類の生活の質を向上させ、持続可能な開発を促進する多くの分野に幅広い影響を与えたと指摘している。

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