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ウイルス対策ソフト市場、2けた成長続く

» 2006年06月24日 08時02分 公開
[ITmedia]

 調査会社Gartnerのまとめによると、2005年の世界ウイルス対策ソフト販売額は前年より13.6%増えて40億ドルとなった。このうちエンタープライズ分野が51.5%、コンシューマー分野が48.5%を占めている。

 ベンダー別シェアはSymantecが引き続き首位で53.6%、2位のMcAfeeが18.8%、Trend Microが13.8%となっており、この3社で市場の86%を占める。4位のPanda Softwareはシェア3.2%だが、欧州の中小企業市場で勢力を伸ばし、ソフト販売額は前年比で23.8%増加した。

 世界のウイルス対策ソフト市場は短期的には2けた成長が続く見通しだが、エンドポイントセキュリティ製品スイートが伸び続ける中、単体のウイルス対策とスパイウェア対策製品は企業向け、コンシューマー向けとも、いずれ減少に転じるだろうとGartnerは予想する。

 また、Microsoftのコンシューマー向けウイルス対策市場参入により、価格競争が激化するだろうと分析している。

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