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提携第1弾は「ヤフオク」決済 ヤフー、ジャパンネット銀に258億円出資

» 2006年06月29日 18時03分 公開
[ITmedia]

 ヤフー、ジャパンネット銀行、三井住友銀行は6月29日、ヤフーによるジャパンネット銀への総額258億円の出資契約と、業務提携の基本契約を結んだと発表した。

 3月に発表した基本合意の具体化(関連記事参照)。提携第1弾として、「Yahoo!オークション」で利用者間の決済の利便性を高める新サービスを11月をめどに始める。

 資本提携では、ジャパンネット銀行が9月29日払い込みで実施する総額345億円の第三者割当増資をヤフーと三井住友銀が引き受ける。ヤフーは普通株式で45億1500万円、取得条項付無議決権株式で212億8500万円、合計258億円を出資する。

 ジャパンネット銀の発行済み株式保有比率はヤフーと三井住友銀が40%ずつ。ただ、ヤフーの出資は大半が無議決権株式によるため、議決権割合はヤフーが10.4%、三井住友銀が59.7%になる。当局がヤフーを銀行主要株主として認可すればヤフーの議決権は40%になる。銀行持ち株会社の設立も検討を続ける。

 業務提携第1弾となる新サービスでは、Yahoo!オークションで、品物を落札したユーザーが出品者に代金を送金する際、ジャパンネット銀の口座間であれば振り込み先の指定が容易に行えるようにする。

 今後、ヤフーは既存サービスやYahoo!JAPAN IDと密接に連携させた決済・金融サービスを展開していく。ジャパンネット銀はYahoo!JAPANのユーザーベースを口座数拡大に活用する。

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