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ヤフー、ネット金融を強化 ジャパンネット銀提携を正式発表

» 2006年03月30日 17時18分 公開
[ITmedia]

 ヤフーと三井住友銀行、同銀傘下のジャパンネット銀行は3月30日、ネット金融事業で業務・資本提携すると発表した。ヤフーとジャパンネット銀のノウハウを持ち寄り、ポータルとネットバンクを連携させた新サービスを提供するとしている。

 両社のブランドや顧客基盤を生かし、ヤフーIDと連携した決済サービスや金融サービスなどを行う。決済サービスは年内にもスタートする。

 資本提携は、新たに設立する銀行持ち株会社を通じて行う。三井住友銀が、ジャパンネット銀の管理を目的とした新会社を2006年度上期までに設立。三井住友銀が保有するジャパンネット銀の全株式・発行済み株式の57%を新会社に移管する。新会社は将来、ジャパンネット銀株の80%程度を保有する計画だ。

 ヤフーは新会社にまず14.9%(約25億円)出資し、最大50%程度まで出資比率を高める。最終的な出資金額は250〜300億円となる見込み。その上で、新会社を三井住友銀と共同で運営することを検討する。

 また、ジャパンネット銀は、年内に300〜400億円の増資を検討する。新会社も年内に増資する計画だ。

 ヤフーは昨年1月にあおぞら銀行と提携し、あおぞら信託銀行を母体にしたネット専業銀行を今春に設立する予定だったが「スピード感の違い」から提携を解消している(関連記事参照)

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