英国の音楽業界団体British Phonographic Industry(BPI)は7月10日、インターネットサービスプロバイダー(ISP)2社に対し、違法ファイル交換に使われているアカウントの停止を要求したと発表した。
停止要求を受けたのはTiscaliとCable & Wireless。BPIでは両社の計59アカウントが違法ファイル交換に使われていると主張。ISPはこれまでのところ、違法ファイル交換を阻止するための効果的な対策を講じてこなかったと批判し、今回の要求によってもっとたくさんのケースを迅速かつ効率的にさばくことが可能になると述べている。
BPIではファイル交換ネットワークに使われているIPアドレスからISPを割り出したが、そのIPアドレスを誰が使っているかはISPにしか分からないため、今回の要求に踏み切ったという。
BPIでは3年越しで違法ファイル交換撲滅キャンペーンを展開し、これまでに音楽を大量にアップロードしている個人139人に対して法的措置を取っている。このうち裁判に持ち込まれた4件はいずれもBPIの主張が認められ、111人は最高で6500ポンドを払って和解することを選んだという。
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