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「WiNDy」PCケース製造元・星野金属工業が不渡り

» 2006年07月11日 16時27分 公開
[ITmedia]

 「WiNDy」ブランドのPCケースを販売するソルダムは7月11日、生産委託先の星野金属工業(群馬県太田市)が10日に1回目の不渡りを出し、生産を停止する事態になったと発表した。

 Web販売は注文受け付けを停止している。それ以前の受注品については別の生産委託先と交渉中だとしており、ソルダムは「星野金属工業とは完全に別個の独立した企業体」として「連鎖倒産などの重大な影響はない」としている。

 ソルダムは現在、関連する知的所有権の保全に全力をあげているという。サプライチェーンマネジメントシステムなど生産・管理上のノウハウはソルダムに帰属しており、「これらを駆使することで弊社のビジネスの存続は十分に可能」としている。

 星野金属工業には、「WiNDy製品の生産上必要最低限度」の個人情報を管理委託しているが、現在は同社内からソルダムのデータベースへのアクセス権を遮断するなどし、現在は個人情報の漏えいはないという。

 WiNDyブランドは星野金属工業の製品ブランドとして1997年に登場。1998年に旧星野精工がソルダムに改称し、同ブランド製品を販売している。

 不渡りは、企業が振り出した手形などが支払い期日を過ぎても決済ができないこと(相手に金が支払われないこと)をいう。通常、半年以内に2回目の不渡りを出すと銀行取引停止となり、事実上の倒産となる。

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