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「専用線」は明治生まれの100歳

» 2006年07月20日 21時35分 公開
[ITmedia]

 企業向けの通信サービス「専用線」が7月20日、サービス開始から100周年を迎え、NTTコミュニケーションズは歴史をたどる記念サイトを公開した。

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 専用線は、加入者を物理的に1対1で接続する専用の通信回線。公衆網を通じて接続する一般の電話やインターネットと異なり、公衆網の通信量の増大などに影響されにくく、盗聴などの危険も少ないのが特徴。金融機関の勘定系システムなど、高い信頼性が必要な業務で使われている。

 日本初の専用線が誕生したのは1906年(明治39年)の7月20日。東京と横浜の銀行間で、相互連絡用の市外電話ホットラインとして認可された。電話が急激に普及し、交換機の故障が増える中、確実に通信を行うニーズに対応したという。

 安価なVPN(Virtual Private Network)に置き換える動きも進んでいるが、同社は記念サイトで「専用線にしかできないことがある」と、災害時に強いなどのメリットを訴えている。

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